2020年01月12日

燃え男


彼は僕よりほんの少しだけ年下なので、まあおっさんといえばおっさん。腰が痛いと言い始めて久しく、腰痛仲間としての会話も多い。

長い付き合いの中で、マニアックな性格は理解しているつもりだった。

初めての出会いはドイツ。彼が、ベルリンフィルはじめいろんなオーケストラを聞く旅行に来たとき。その頃彼はマニア仲間と頻繁にそんな旅を楽しんでいた。


最近の話の中から、食い道楽な一面ももっていると認識した。

高級とんかつについて熱く語る。豚肉そのものの旨さを語りはじめたら、触れないくらい熱々になる。

ラーメンも、我慢ができないらしい。

まあ、これらに捕らわれているということはそういう人種。きっと偏り気味な食生活じゃなかろかと想像できるが、年齢も年齢だからほどほどにしたほうがいい。


「そうなんですよ、いろいろ気を付けなきゃいけないんですよ。もう若くないんで、腰も含めあちこち痛いし。医者にもいろいろ言われてるんで。

最近は、階段を駆け下りるのをやめました!」


はあ?階段、駆け下りる?し、小学生か???


長年の付き合いだが、初めて理解したことがある。

彼をせっかちだと思ったことは一度もない。なのに、駆け上がるならまだしも駆け降りたくてしょうがないということは、見てくれとは違い内面はマグマのように熱く燃え上がっており、情熱をもてあましている燃え男なのだと。そんじょそこらのやつらとは違うのだと。

知らんかった。


N響定期、ブロカート

posted by take at 16:27| 活動報告