2019年12月31日

一番の幸せ


テレビで、若い女性タレントが「食べてるときが人生で一番幸せ」と言っている。よく聞く意見だし、わかりますね。

「寝るのが…」という人もいる。これまたわかる。ただ布団に入った瞬間はなかなかにいいんだけど、寝てしまったら意識はないのでもったいない気もする。あの入布団時の快感が、意識と感覚有りで一晩続くなら、支持多数になることは間違いないだろう。

風呂好きは「お風呂につかっているときが…」と言うに違いない。これまたわからなくはないが、一番かといわれると、まあ。

家人に聞くと

「一番高揚するのは、オーケストラでホルン吹いているときかなあ」

と。絵も描きホルンも吹く彼女の意見に一票入れたい。

以前、ご飯を食べるのを忘れるくらい練習に没頭してから「三度の飯より楽器が好きか?」について書いた。そら楽器は好きだが、三度の飯は捨て難過ぎてと。

それくらい食の喜びは大きい。だからタレントが言ってることは、本当によくわかる。

ただ、この全ての人が享受できる喜びを凌駕する楽器演奏の快感。家人が言う高揚含め、様々訪れる体感快楽は、やはり「一番幸せ」に選んで相応しいものだ。

楽器を吹くのを筆頭に、ご飯食べたり風呂に入ったり、寝たり、その前に酒飲んだり、自分の言いたいこと喋ったり、若者たちに伝えたり、そして何より家族と共に暮らせる人生の時間は、一番の幸せで満ち溢れている。

多少の悩み事や辛さは、当然乗り越えながら、有り難く過ごす。


来年も、よろしくお願い致します。


ベートーベン全曲演奏会

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2019年12月30日

忘年会ハラスメント


「忘年会スルー」が、ワードランキングに入っているという。

テレビでも、若い世代の会社忘年会へのハウリングが特集されていたりするが、「無料なら行く」とか「仕事の話なしなら」とか、コメントも世相をあらわす感じである。


そんな中、NTTが誇るドリンキングビューティー課長、Y嬢の部署はさすがである。

部長が新入社員含め若手に「今年は忘年会なんかやらん!」と言ったよう。おそらく今どきの若者に先手を打って合わせたつもりだったようだが…

明るく楽しいヨッパッピー、目指す目黒を中心に山手線を振り子しながら降りられないような伝説を持つ人気者のY課長の元には、若手社員たちから


「忘年会ないんですか?それってハラスメントですよね?」


との嘆願が。忘年会やらないハラスメントらしい。

聡明な酔っぱらいY嬢が、根回しからの暗躍で無事忘年会開催からの、部長が一番楽しそうに飲んでいたとの素敵なレポート付き。

平成を乗り越えた令和の日本に、振り子のように揺れ戻る波あり。

なんとも素敵な話。さすがジントニックな人徳のY嬢!!

ちなみに昭興酒は苦手で、焼酎は水の如しな頼もしさである。


ベートーベン全曲演奏会練習

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2019年12月29日

自分への褒美


「過去の自分へのビデオレター」という、ノスタルジックテイストが感性を揺さぶる企画をテレビでやっていたらしい。


98歳のツヤ子さんのもの。

『24歳のツヤ子、98歳になったあなたです。戦争で何もかも取り上げられ、ずーっとお腹を空かせたまま必死に耐えてきたのに悔しいね。
でももう泣くのはおやめなさい。
戦争から40年経った1985年、あなたを幸せにしてくれる食べ物と出会いますよ。
シャウエッセン……よく出来たウインナーです!楽しみに待ってなさい』


シャウエッセンとの出会いは、僕もかつてここに書いたことがあるが、戦前からを生き抜いたツヤ子さんにとっては、僕以上に驚きと幸せを感じただろう。100歳近くまで生きて振り返るこのエピソードは、ただのノスタルジー以上の、波乱な人生を駆け抜けた人にしか投げられない、深い深いエールに感じられる。


そして僕自身、やはりここに過去の自分へのレターのようなものを書き記したことがある。

音楽高校で夢大きく学んでいた自分へ、いろんな経験ができた挙げ句、ずっと止めずに吹き続けていることができてるよと。


過去の自分へエールが贈れるというのは、生き抜いた一生懸命さへの御褒美かもしれない。

あきらめず、ひたむきに、がむしゃらに生きていたような気がしたなら、それだけで充分立派なのだよと。


NTTレッスン

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2019年12月28日

研究者肌


楽器が上手くなるのに必要な気質。想像するといくつかあがる。

練習に対して勤勉だとか、美しいものに対するセンスとか、1を聞いて10をしる聡明さとか……


今の僕が思う、最も不可欠な気質というのは、実は「研究者肌である」こと。

音楽というのは、聞いた瞬間疑問なく感じることができとるいう明解なもの。

しかし、楽譜含めそのシステムや楽器の理想的扱いとなると、それはそれは一筋縄ではいかない難解さに満ちている。理屈では語れない感覚的なものだったり、人によって違う解釈をしても受け入れられる懐の深さだったり。

楽譜にしても、最初から当たり前にそうだと思って見つめそこから先へは行かない場合がほとんどだが、たとえば


なぜ小節線はあるのだろう?

音符の長さって、どこまで演奏するのが正しいのだろう?

調性によって違って感じるのはなぜだろう?


はじめ、あらゆることに疑問を感じる気質、楽器そのものや奏法について細やかに研究をしたがる気質が不可欠なことは確か。現場で吹いている一流演奏家たちは皆そうだから。

ただあるものをやる、ただ言われたことをする、ただやってくるものをこなすだけでは、ある一線以上上手くはなれない。

自分で研究し、自分で納得した結論ややり口をもたないと、難解な楽譜や楽器、幅広すぎる感性の世界に簡単にやられてしまう。


研究の末、ゲットからの克服を身につけた演奏家のみが、シンプルでわかりやすさに満ちた素晴らしい演奏ができるのだと思うのです。


N-craftsレコーディング

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2019年12月27日

レコーディング語録 自己申告編


すいませ〜〜ん、今のテイク、僕…


スカりました 「スカルラッティ」

バスっといいました 「パストラーレ」

もう音パッサパサです 「パッサカリア」

バラけてしまいました 「バラキレフ」

プルッていいました 「プルチネラ」

ブルっていいました 「ブルックナー」

ブリッていいました 「ブリリアンテ」

ペンペンいっちゃいました 「ペンデレツキ」

変な音でました 「ヘンデル」

指がもつれました 「モツレク」

息がもちませんでした 「タランテラ」

リズムが滑りました 「スベトラーノフ」

音程が合いませんでした 「ハウルの動く城」

もう飲みに行きたい 「アルチュニアン」


N-crafts高山公演

posted by take at 20:38| 活動報告