2019年04月23日

品格


とある年長者と、ある若者の問題点を話していたとき、突然彼が改めて深く納得したように語りだした瞬間がありました。


「私は、品格って本当に大事で必要だと思うんですよ。あなたには品格がありますよね」


自分と品格なんて考えたこともなかったし、自分が持ち主と認定されるイメージも全く無いので驚いたのですが、彼は話題の若者に「品格の無さ」を感じ、それが最終的に大きな問題点であると言いたいようでした。


そもそも品格という言葉の意味を具体的にするのは、品そのものを理解する必要があり、限りなくイメージ的なものになります。


ひん‐かく【品格】
 
「@ 物の性質のよしあしの程度。品柄。品質。
A 身分や位・格式。
B 品位。気品。」

「その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位」

「その物から感じられるおごそかさ。品位」

……やはりぼやっとしている。


誰かの具体的所作、言動が沸き上がったりしますが、知り合いの品格の有無を判断しようとしても、はっきりと感じない人や近寄りがたさ含め高貴な人はわかるが、大半の人にはグレーゾーンのようなものも感じてしまいます。

つまり品格とはなんぞや含め、個人への有無を限定するのは難しい印象。


西洋音楽をやる楽器に携わる世界だから=クラッシックは高尚なイメージがあるから品位が、と語ると、じゃあ品位がなくてもいいジャンルって?となる。

どのジャンルも、一流になればなるほど品格や品格らしきものを備えた人が携わっているのだとは思うが、同時に歴史や国境を越えるものとして、作曲家という第三者への敬意が必要なものとして、何より偉大な自然や人類の精神性や愛こそを大切にするものとして、うわべではなくまさに精神の根に品位を持っていることは大事なのだろう。


そうは思って見つめてみても、品格とはクリアーにはわかりにくいが、対義語としての「品格が欠けているさま」というのを調べると、凄くほどたくさんの言葉が出てきました。


『下品な ・ 下劣な ・ 低俗な ・ 卑俗な ・ 品性のない ・ 品性に欠ける ・ 品のない ・ 低劣な ・ 卑劣な ・ 底が知れてる ・ 浅はかな ・ 底の浅い ・ 猥雑な ・ 狭量な ・ 心の狭い ・ 度量の狭い ・ 品格の無い ・ 上品でない ・ 人間が卑しい ・ 品性が下劣な ・ 醜い ・ 教養のない ・ 野蛮な ・ 下種な ・ 下種っぽい ・ 下賎な ・ 野卑な ・ 俗臭ふんぷんの ・ 俗物的な ・ 俗っぽい ・ 品性下劣な ・ 浅ましい ・ 意地汚い ・ 嫌らしい ・ ダーティな』


これらを品格のなさであるというなら、確かに話題の若者はいくつか当てはまる。

なにかと厳しくデリケート、かつ集中力の必要なこの現場に相応しい者とは、なにより人の心を揺さぶる演奏ができるようになるためには、これらではない人、つまり「品格を持ち合わせてなくてはならない」という意見は、理解できてきます。


楽器を操るのは上手いが品位に欠ける人は、学生だけでなくプロの現場にもいます。そんな人は、最終的に完成された演奏家とは言い難かったりします。

ステージマナー、オフステージにおける冴えない人間性は、時間と共に評価に加わっていき、結果内容の浅さは露呈していくからです。


N響定期練習、大塚へ

posted by take at 12:12| 活動報告