2019年04月02日

練習になる曲


ポーランドの作曲家、カジメージュ・セロツキという人が書いた「トロンボーンとピアノのためのソナチネ」という曲がある。

急緩急の短い三曲からなる全体でも7〜8分程度のコンパクトな組曲。

高校生もやるし、大学でも早期に取り上げることがよくある。比較的取り組み易いとの判断だろうが、実はきちんと吹くのはとても難しい作品。

かくいう僕も大学二年辺りでやった記憶があるが、そのときもそれ以降も、正直ちゃんと吹けた状態で本番ができたことはない。


1楽章はスタッカート中心のリズミックなフレーズの間に、レガート跳躍と音程のゲットが難しいフレーズが挟まっている。

2楽章は、クレッシェンドしながら頂点へもっていくテンポの遅い息の長いフレーズ、そしてやはり跳躍が難しいレガートカデンツァ。

3楽章はほとんどスタッカートと休符の組み合わせでできている。


実は音楽作品でありながら、とても優れたエチュードに感じられ、最近は毎日さらっています。

スタッカートの発音、ゴミがつかないようにいかに反応よくクリアーに吹けるか、2楽章含めスライドとの合致、息の流れ。レガートの安定。跳躍含め鳴りの均一。

全ての場面が、これらを測るのに適しているし、克服しがいがある。


黒金君に話したところ、彼も同じような印象を持つと言った上で「バストロンボーンには、そういう曲ないんですよね」とのコメント。


どの曲も、課題に感じれば価値ある練習の手助けになりうるが、中でもこの曲は、エチュード的要素が満ち満ちている気がします。

もちろんセロツキさんはそんなつもりで書いたのではないと思いますが。


N響練習

posted by take at 13:40| 活動報告