2019年03月29日

白菜の証明


母さん、僕のあの白菜漬け、どうしたんでしょうね?



ある日の晴天のなんこや。駅から大学へ歩く途中にベルクというスーパーがあるのですが、その駐車場にて不思議な光景を見たんです。

白線で仕切られた駐車スペース、車はいないのだがその隅、アスファルトの上に、寸分狂わずラインと平行に大きなタッパーが鎮座している。

フタは透明なので、中に白菜の漬け物がびっしりつまっているのがわかる。


こっ、これはっ?!


つまり白菜漬け入りタッパーが駐車しているのだが、落ちたにしては見事にスペースの長方形と平行。

でも「置く?」

そもそもスーパーに売っているバージョンではないから、何故ここにやって来たのかが既に疑問。

人生を長くやっていると、何度かは「何故これがここに?」ということはある。

青い空の下、白菜漬けの降臨、その運命に想いを馳せながら大学へと歩いていたら、僕はふと、楽聖が話してくれたあることを思い出すのであった。



「先生。私が高松一高んとき、正門出たとこの歩道に立っとったポールの上に、なんでかビニールに入ったうどんの玉が乗っとったことがあったんです。誰も取りにこんけんしばらくそこにあったんですけど、気がついたらなくなっとった」

この楽聖が、大学生になっても讃岐弁が抜けなかったことに関しては軽くスルーしていただくとして、ビニールに入っとったということは乾麺ではないわけで、うどんの玉として生まれてきたのに、買い主にポールの上に忘れられてしまい、おそらく廃棄されてしまった玉彼の生きざまが忍びなくて生姜無い。


ポールはおそらく1メートルくらいではなかろうか。

買い物かごからダイブし、見事にポールの上にて着地と同時にテレマークとは考えにくく、一高の前で電話がかかり、かごの奥のスマホを捜索する際、上にあったうどん玉を取り敢えずポールの上に。そして話し始めたら夢中になり、まんま立ち去る主婦さぬ子、あたりがこの悲劇の顛末だろう。

彼女が犯した罪は、香川県の麺積より大きい。




母さん、僕のあの白菜漬け、どうしたんでしょうね?ええ、夏、なんこやからベルクへゆくみちで、気がついたら落としていたあの白菜漬けですよ。



休日

posted by take at 09:57| 活動報告