2019年01月19日

持ちかえについて2019


メッセンジャーに質問がきました。


「吉川先生は、オーケストラでテナーとバスを両方演奏されるべくセルポザウネをしていらっしゃいますが、その際に気をつけていることや心がけ等ありましたらぜひ、教えていただきたくメッセージいたしました」


これは僕ならではなのだろうが、聞かれる頻度の高い質問。以下のように返信をしました。


「持ちかえですが、ポイントはいくつかあります。
まず楽器ですが、マウスピース含めスタンダードなものに決めたら変えずに使い続けることです。私は元々テナーですが、N響ではバスも吹く契約。テナーは何度か変えたことありますが、バストロンボーンは20年以上同じものを吹いています。持ちかえはどうしてもコンディション調整が必要なのですが、道具までコロコロ変えていたら、完全に迷宮に入ってしまいます。
次にそのコンディションですが、ひとつの楽器を吹き続けるより、もれなく調子が崩れるものです。私の場合、バスに持ち変えた日にちの分だけテナーが本調子に戻るのに時間がかかっていました。しかしそれも年々短くなっていき、今では違和感がとても少なくなりました。慣れは大きいです。そのためにも、道具は定めたら変えないことです。
そして取り組みですが、なにより必要なのはイメージです。テナーらしい音、バスらしい音をきちんとイメージして求めること。テナーを吹けばテナーらしい、バスを吹けばバスらしい音が出るとは限りません。私はバスのマウスピースはすごく大きいものは使っていませんが、専門のバス奏者の音をイメージすることを常に心がけています。
最後にウォーミングアップですが、私の場合テナーでほとんどやり、練習なら始まる10分前、本番なら30分前からしかバスを吹きません。そこにいきつきました。ただこれは長年やって来た私だけの調整かもしれません。
とにかく苦痛に感じず楽しくやる、なんなら持ちかえを経験したほうが上手くなれるくらいに考えて、アクティブにエンジョイしてください」


N響横浜公演

posted by take at 13:46| 活動報告