2018年11月24日

特別な音 その2


ノセダでやったラフマニノフは、随所に渡り特別な瞬間があったが、全体の響きも最近のN響の音とは違う個性を感じた。

ノセダ以外の時がみな同じ音だというわけではない。しかしノセダのときには、我々のポテンシャルをかなり引き出してくれた印象で、更に音楽が幻想的に彩られたため、表現が魅惑的多彩さに溢れていたのだ。



日本のトロンボーンは、かつてないほど良いサウンドに溢れている。音色だけいえば、楽聖たちも決してピンとこない音ではない。

しかしプロっぽい音とは、たしかに壁がある。

そしてそんなプロっぽいいい音から、抜きん出て特別な音が世界にはある。

大多数の良い音とは一線をかくすのなら、異端とも言えるかもしれないが、だからといってアンサンブルセクションに入って敬遠されるのかといえば、まったくそうではない。逆に周りに良い影響を与えるものだと思う。


そんな音は、やはり「普通の目標」からは生まれないのだろう。

なにかしらの欲求が、他人より当たり前のように強く、貪欲で欲深い。


演奏の印象もだが、やはり特別な現状打破をしたがることが、全ての壁を越える唯一の力。

特別な音とは、そんな中でも強力な個性的欲望からしか生まれないだろう。


N響定期

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