2018年11月11日

あの頃に


あの頃に戻りたい……


実は、そう考えたことはほとんどなく今まで生きてきた。学生時代も社会へ出てからも。

高校生の時に中学生に戻りたいとか、大学生の時に高校生にとか、二十代に、三十代に、とにかく若い頃に戻りたいとは、正直思わず生きてきた。年をとったことは仕方ないし、逆に今だからわかることやできること、なくなった不安もあるわけで。

だから年をとって身体はじめへたっていることはあっても、


ま、いっか……今で


と受け入れてきた感じ。

たとえば言動で失敗することがあっても、する前に戻りたいとは思わなかった。結局反省のタイミングなければ、いずれやらかしただろうから。



今日は朝から、リップルの練習で高校生たちとあれこれと向き合った。

カバレリアルスティカーナ、アイーダの凱旋行進曲の弦分奏。昼食はトロンボーンパートとの質問タイムも兼ねて。春の猟犬、希望の彼方への合奏。アイーダの合奏。トロンボーンアンサンブルによるア・ソング・フォー・ジャパンのレッスン。

全てを終え、夜のブロカートの合奏に向かう田園都市線のホームにて、人生初ではないだろうか、ふとある思いが沸いてきた。


高校生に戻ってみたいなあ


正確にいうと、物凄く、どうしてもというわけではなく、戻ってもう一度経験することに、ほんのり憧れたのです。


長時間に渡って投げた言葉、変わる音、演奏は、彼らに新鮮な快感を与えられた実感があった。

そんなタイミング、自分の記憶を妄想するように思い出すと、トロンボーンにおいても音楽そのものにおいても、人間関係においても、新しい出会いから得られる喜びは、これからも先も生きていくことのへ期待、希望が溢れてくるものであり、何より


先の人生が、なんだか楽しみだ


と思えるようだった。まさに、大人の階段を登る喜び。

もちろん不安もあったが、僕にとっては楽観が覆い隠してくれたし、ひとつづつ不安を克服していくことも、実は快感に繋がっていた。


彼らが素晴らしい若者たちだということも当然ある。

そんな彼らの瞳の奥には、明らかに生きていきたいという喜びが隠れておリ、そんなたくさんの両目と眼を合わせるうちに、僕の憧れが吸い寄せられるように、心の底から沸き上がってきたのでした。


リップル、ブロカート

posted by take at 14:47| 活動報告