2018年10月08日

春の猟犬


昨年まで続いた復興支援、被災地との交流目的のコンサート、高校生たちによるKSKコンサートは、今年「RippleConcert」と名称を変え、12月27日に海老名市文化会館で開催されることになりました。

KSKは神奈川の三つの高校と大槌高校の合同がメインでしたが、RippleはこのKSKのOBらで結成された「ともしび」という吹奏楽団、そしてみっつの高校が共催の形をとり、更に大槌と交流を深めようというもの。

内容は少なからず変わりますが、1日も早い復興を願う若者たちのコンサートという根っこは柱のように立っており、更に強固なものになっています。


僕は昨年、このコンサートでアルメニアンダンスパート1とホルストの第一組曲を指揮しました。

そして、今年はやはり「春の猟犬を」という依頼が。(もう一曲はスパークの希望の彼方へ)

なぜ「やはり」かというと、アルメニアンダンスと双璧をなすくらい人気の吹奏楽曲だということは周知の事実だから。


ある方が、「アルメニアンダンスは吹奏楽における第9のような名曲だから、ずっと演奏し続けている」と言っていたのを聞いたことがあります。

KSKも毎年のように希望が上がり、やることが当たり前のように取り上げてきました。


今日は初合奏だったのですが、正直な感想を言うと、春の猟犬の方が、より文句なしに素晴らしい作品だと感じました。

もちろんアルメニアンダンスも充分に魅力的ですが、曲が民謡の接続曲のスタイルであり、際立ったそれぞれの魅力がよくまとめられている印象なのと比べ、春の猟犬の方は、名旋律を重ね合わせた形式美も成功しており、シンフォニックな単一作品として出色の出来映えだと感じたのです。


いくつかの演奏を聞いて勉強をしましたが、正直この作品の「本当の力」を表現できているものには出会えませんでした。皆舞曲のようなノリの部分だけに終始しているように聞こえ、「コンサートのオープニングの一曲」みたいなテイストで仕上げているように感じます。

実は僕には、よくできたシンフォニーのようにこのスコアが感じられ、若き演奏家たちと、最後はどこまでその感動が醸せるか、そのプレッシャーを楽しむスタートにもなったのです。


RippleConcert練習

posted by take at 18:04| 活動報告