2018年09月08日

比べない


かつてN響に来演した世界的に名の知られたヴァイオリン奏者。本当に素晴らしい音だったが、実は使っている楽器は、日本だとプロどころか音大生でも使わないようなものだったと聞いたことがある。

「楽器は関係ないんだ、その人の音こそが」と、ストラディバリウスの存在自体も無にしてしまうような意見もやはりでてくる。

とはいえ、世界中の大半の器楽奏者、弦楽器も管楽器も、より良い道具を探したり買い換えたりしているのが現実だ。


トロンボーンの世界でも「なんであの楽器で、あんな素晴らしい音が出るんだろう?」というコメントは存在する。

そのメーカーのそのモデルではあんな音はでないはず、つまり「その楽器の音は大体こんな音」と判断した上でのコメント。

ただ世界の上澄みには、本当にそんな先入観やイメージを超えた、


その人だけの音


という、唯一無二のような音を出す人はいる。

実は、本当にそれこそが理想ではないかという気に本気でなってきました。

つまり

楽器なんてなんでもいい

そこに金属があれば、自分はそれを響かせて自分の理想をなし得る

ということ。

自分の目の前にはトロンボーンもマウスピースもたったひとつしかない状態で人生が過ぎれば、つまり一切比べることがなかったとしたら、本当にその領域までいけるのかもしれない。


帰国日
「道具はスタンダードなものを使って変えないこと。何か問題がでてきたら、それは全てあなたの問題だから」

posted by take at 17:45| 活動報告