2018年08月23日

中庸


次期首席指揮者として初めてのコンサートのゲネプロを終えたペトレンコが、ベルリンフィル首席チェリストからのインタビューを受けている。


「最近アリストテレスの『ニコマクス倫理学』というのを読んだのですが、そこには【中庸こそが全ての徳において最高である】と書いています」

「私はあらゆるレベルにおいて『中心点』を探そうとしています。速すぎても遅すぎてもだめで、うるさすぎても聞こえなくてもだめ。もちろんピアニシモがだめなわけではない。それは当然表現として使うべきです。しかし全ては真ん中を通っていくべきなのです」

リハーサルでは感情を爆発させないようにバランスをとっていると。

同時に楽員は「私達は感情表現をする勇気を持った人を選んだ」と言っている。

エモーショナルな密度の濃さという結果を望みながら、それを最高の形で実現できる才能を望むオケマンたち。それを体現できるのは、バランスの重要性を熟知し、中庸でいる時間こそを大事に感じている人物でなくてはならない、ということのようだ。


『中庸がもたらす徳』というのは音楽的な話だけでなく、普遍的なあらゆるイメージへと、価値観を探す旅へと誘ってくれる。


攻めると引く

冷静と興奮

まじめとユーモア

スタンダードと唯一無二

SとM

自分が話したいと相手が話したい

ストイックと快楽への開放

許すと許さない

積み重ねと瞬間的刺激

今でしょと先でしょ

諦めないと方向転換

うどんとそば?


N響三重公演

posted by take at 10:20| 活動報告