2018年08月01日

大きな音


「あの人、大きいねぇ」

と聞いたととして、身体が大きいのか、人間の器が大きいのか。まあ話の流れで判断するのだが、明らかに意味が全く異なる二つの意味があるにはある。


「音が大きい」

というのも音量として大きいのか、それとも音像が大きいのか両方の意味がある。


音の大きさというとpやfといった音量の話ばかりになったり、意識もそこにばかりいきがちだが、僕は人間の器の大きさが魅力的なように、プレイヤーとしてもっている音自体の大きさ、響きの幅広さや密度、解放感、息の流れ等あらゆることが関わってくるが、その音像の大きさこそに憧れたい。

「太い音」というのとは少しニュアンスが違う。空間に満ち渡る、なんなら収まりきらないくらいの広がりや、そこから目に見えたり心が感じたりする世界観の大きさ。



「あの人強い人だね」というのも、身体が丈夫なのか、コミュニケーションの当たりがキツイのか、はたまた多少のことでは心がダメージを受けないのか、いろんな取り方ができる。

音が大きいというのを、音量が出るようにと目指した場合、実は大きいというより強い音になってしまっている場合もある。

そこには、うるささや痛さが共存している可能性も高い。

演奏者のメンタルが強いのはいいが、音が強いというのは、実は一切必要ないのではないかと思う。


つまり


「音像や響き、世界観が大きく、しかし強くはない音」


というのが、目指すべき理想の音だと思うのです。


帰京

posted by take at 22:22| 活動報告