2018年07月07日
素直、そして頑固
最近「素直」と「頑固」について、かなり考えこんでいます。
学ぶ者として「素直でなくてはならない」「頑固じゃない方がよい」という前提で、
素直ってどういうこと?
頑固って一体何?
と考察しているのです。
実はどちらも、そんなに簡単に判断できるものではない気がしています。
人の言うことをよく聞き、反発せず従順なことが、学びに必要な素直とは限らない。
頑固とは一見ぶれないこと含め良い気質みたいに感じるが、実は学びの邪魔をするものではないか。
私たちが若き学びに要求したいのは、本当に素晴らしいものに対してきちんとリスペクトできる素直さだ。(年齢を重ね自分が確立できてきても、実は必要)
師の教えだけでなく、たくさん目の当たりにすることができる「本当に素晴らしいこと」に対して、心からリスペクトできれば、取り入れることも、自分を修正することも、積極的かつ熱心に取り組めるはず。
いつまでたっても伸び悩んだり、何年経っても意識さえすればそんなに修正が困難ではないことを継続していたりするのは、この
『リスペクトできる素直さ』
が足りないのでは?と考えます。
そして、その素直さが沸いてこない理由の根っこに
『無益な頑固さ』
があるのではと。
「あー、それが素晴らしいのかもしれません、でも自分は自分の……」
みたいな、自分をフラットにしきれない、変な性質のプライドが、素晴らしさを見つめる目を曇らせる。
そういう頑固さは、決して確固たる自信と同居しているわけでもなく、ただ変な個性として周りから距離感を感じられてしまう。
もしかしたら、全てのプレイヤーに多かれ少なかれ、何かの項目ではある頑固さかもしれない。
ただ順調に伸びゆく人は、本当に素晴らしい演奏、技術、音楽こそを常に自分の目標として憧れ欲しているし、それが身に付くためなら、自分のつまらないプライドや結果無関心に繋がってしまうようなことは、心の中に生まれさせない、そんな
賢明な素直さ
こそを持っているのだと思います。
川越へ
posted by take at 14:20| 活動報告