2018年06月02日

先へ行こう


かつてのレッスンにて

ある部分のアドバイスをし「ちょっと吹いてみて」と投げた場合、次にこちらが「じゃあ先へ」と投げないと、いつまでもそこを吹き続ける楽聖がいた。本当にいつまでもいつまでも。


今日ある人とその話になったら、それって過去に


「できてないのに先にいくな」


って言われたことがあるのかもしれませんよ、と言われました。

なるほど、そうだったのかもしれない。

「真面目な人ほど、その投げ掛けが心に刺さり、そうし続けるかもしれません」

そうですね。


繰り返し取り組む練習というのは、自己モニターができ自己改良ができる人ならとても効果があるだろうが、そうではなく

「こなし満足タイプ」

なら、繰り返すことにより疲れと惰性が混ざり、思考が止まり気味になり、改良どころか出来てない状態を染み込ませる練習をまさしく繰り返すこととなる。


そもそも演奏なんて何をもってして「出来た」と判断できるかわからないようなもの。

「“出来てないのに先にいくな”と“ある程度やったらどんどん先へ行け”はどちらがいいと思うか?」と投げて、考えてもらうのがいいのだろう。


少なくとも人生の時間は死ぬ瞬間までは全てが過程であり、「出来た」なんて存在しないようなものなのだから、先へ行くことこそを知るべきだ。


そういう意味で「出来てないのに先に行くな」のような追い込み型の投げ掛けは意味ないし、そもそも知らなくてもよい価値観なのだと思う。


N響練習、川越へ

posted by take at 20:47| 活動報告