2018年03月25日

裏社会


リズムというのは、正確なタイミングで音がくるというのが大事というイメージですね。

実はその時間的な位置だけではなく、演奏家がどう感じながらそのタイミングで吹いているのかがとても重要。それによって、同じタイミングでもニュアンスが変わってくる、


具体的に言うと、演奏した音の長さに対してその半分としての後半のタイミング、つまり裏拍が感じられているかどうか。

これが演奏を立体的なものにすることによって、音楽的のりからの、説得力豊かな流れが感じられる演奏となる。


この「裏のタイミング」が感じられてない場合、リズムが滑ったり間延びしたりと直接的な不快に繋がる場合は多いが、例えばメトロノームでガンざらいし、慣れて、正確なタイミングとして音が発せられたとしても、平面的で軽々しく、止まったような表現になってしまう。


体内における裏拍の存在こそが、演奏を立体的にする。


この、裏社会と共存しながら生きるために必要なのは、下半身から上半身にかけてのリラックスが必須だが、実は


「ある程度の抵抗感」


がとても大事なのだと思う。無抵抗に近くなればなるほど、表社会にしかならなくなり、裏家業は存在しにくくなる。


息の流れをスムーズにするために抵抗を無くしていくのは大事だが、それは自分こそが抵抗というフィールドに向かって行き、自分の唇の振動の進化により手に入れるものだ。

裏の世界を理解し、自らの中に存在させることで、演奏という社会は本物へと成長していく。


実は弦楽器が松ヤニを塗るのも、深みへはまるという意味としても、裏社会への道筋なのだと思う。


ブロカート

posted by take at 12:18| 活動報告