2018年02月11日

絵画と自分

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世田谷美術館にて『パリジェンヌ展』を楽しみました。


「パリという魅力あふれる都市に生きる女性、パリジェンヌ。サロンを仕切る知的な女主人、子を慈しむ美しい母、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして自ら道を切り開き才能を開花させた画家や女優 ― その多様な生き方は、今なお私たちを惹きつけてやみません。本展覧会では、マネの《街の歌い手》をはじめ、ドガやルノワールなど印象派の巨匠が描いた女性の肖像、カサットやモリゾなど女性芸術家による傑作、カルダンやバレンシアガの斬新なドレスからブリジット・バルドーほか映画や舞台で活躍した女優のポートレートまで、ボストン美術館所蔵の多彩な作品約120点を通して、18世紀から20世紀のパリを体現する女性たちの姿に迫ります」(主催者あいさつより)


絵画ありイラストあり、写真からビデオ、ドレスやコルセット、ティーセットまで、時代を超えたパリの女性たちを細やかに紹介。

一貫して変わらぬ新鮮な美、そして時の流れに添うような変遷。極東の我が国とは異なる文化、美意識から生活様式まで想像が巡り、とても楽しめました。



一枚の絵の前に立った時、初めての経験をしました。 その美しさに感動し感心すると共に、ほんの少しだけ涙ぐんでしまったのです。

マネの「街の歌い手」と共にこの展覧会のポスターにもなっている絵、ジョン・シンガー・サージェントの

「チャールズ・E・インチズ夫人」

この気品に満ちた絵は、僕を沈黙と共に立ち尽くさせるのに十分過ぎるインパクトを放っていました。

描かれてある夫人が美しい人ではあるのですが、赤いドレスの愛らしき色合い、白く健康的な肌から少し赤らんだ顔の色までが、生命力をリアルに感じさせ、そのたたずまいの全てに惹かれてしまいました。


絵画の力とその役割まで意識し始めているここ数年において、涙がわくほどの経験にまでたどり着いたのかと、驚きながらも嬉しくもなり。


描き手の心に湧いているであろうロマンティシズムと、それをあらわにしたいという欲求と情熱。

演奏家となんら変わらないのだろうその心に、共感と敬意がわいてきます。


室内合奏団、レッスン

posted by take at 18:54| 活動報告