2018年02月13日

ヤギりの私

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ハイジには無理やな


積年の恨み…もとい、積年の希望であった那覇でのヤギ料理、ついに実現っ!


いつもの友人たち、うちなんちゅうトロンボーン奏者たち、別名うちボンちゅう(たった今命名、ヤギだけにメーメー)、又吉君と真紀子さんが連れてってくれたのは、安里駅すぐそばの『二十番』。

店名の意味を楽聖に聞きにいかせる(自分で聞けよ)。

十八番(おはこ)よりも二段階上という意味で付けたらしいのだが、「でも十八番の次の十九番、で二十番だから、うちらは三番手さー(店主)」というオチ付き。


とにかく賭けである。

納豆の10倍はにおいの癖があり、はまれば大好物、ダメなら死んでもノーサンキュー(真紀子さん)らしいのだ。運命はめいめいに訪れてる(ヤギだけにメーメー)。


まずは刺身。新鮮な赤身と皮の部分は厚い豚耳みたいな見た目。見た感じ美味しそうさー。

バク……

うまいやんけ、なんの問題もない。フーチバー(よもぎ)と合う(又吉君)、泡盛と合う(又吉君)とのことで、うちなんちゅうの言い付けをきちんと守り、泡盛をぐぴっといく。

仕方ないなあー


次に「ちーいりちー」。これは内臓を血で炒めたもの。日本人的には血炒めと聞くと引く部分もあるが、外国にはよくある料理とのこと。

うまいやんけ、なんの問題もない。泡盛と合うと又吉先生が言うので、ぐぴっといく。

仕方ないなあー


最後がヤギリンピック金メダルへのハードル、この勇気あるジャンプは栄光への架け橋だ!の「ヤギ汁」

何故だかわからないのだが結構酔っぱらっており、まあここまできたら、いくしかないわと。

確かに一番癖がある。香水みたいな残り香を感じるのがヤギの癖の特徴か。


しかーし、なあーんの問題もない。


まだ若い楽聖には多少の抵抗があったようだが、長く人生を生きてきたベテランには、勇気凛々克服できないものはない。


那覇の夜、ヤギり切った私たち。まだ「毎回食べたくなる」ほどの扉は開かなかったが、それでも高い難易度を克服した自分への讚美の気持ちに高揚したまま(ただのヨッパッピー)栄町の夜のとばりに、再び泡盛を求めて沈んでいくのであった。


なぜだか、生まれたてのヤギのような足取りだ。仕方ないなー。


それにしても、ハイジには無理やな。沖縄では雪降らんから、ユキちゃんなんて名前津堅さー。


沖縄県芸レッスン

posted by take at 13:48| 活動報告

2018年02月12日

時の積み重ね 欲求の進化


楽聖たちのアンサンブル、通し練習を聞く。


素晴らしい出来だ!!


もちろんまだ改善点はあるが、このタイミングでこれだけできるということは、個人個人がスキルを上げていることと、アンサンブルの練習を真摯に積んできたことが、はっきりと心に確認できる。


冷静に聞くと、いろんなことが整っている。整っているから整っていないところが目立つ。これは、全体が整ってない時よりグンとレベルの高い話。

そして贅沢かな、出来ていることは僕の中であっという間に「当然」となり、更なる高い欲求がわいてくる。

ただこれまた冷静に考えると、この欲求はかつてなら夢物語に近いものだったりした。

その時その時の現実を受け止め、その時にできることに対応してきた。いつも楽聖たちは真摯であり、少しづつ、本当に少しづつ進化してきた。


結果積み重なってきた、そんな長い時間


整ってい欲しいという欲求から、鮮やかに、見事に聞こえ、上手さを受け止めてもらえるようなパフォーマンスになればなあと思っていった時期。

今は、最高難易度に近い音楽的喜びを求めてしまう。200パーセントの信頼ありき、彼らなら出来るという確信が僕の中に存在しての上である。


「君の音で、客席を泣かせてくれないかなあ」


大塚へ
皆さん、23日川口リリア、18時半、是非感じにきてください。

posted by take at 10:04| 活動報告

2018年02月11日

絵画と自分

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世田谷美術館にて『パリジェンヌ展』を楽しみました。


「パリという魅力あふれる都市に生きる女性、パリジェンヌ。サロンを仕切る知的な女主人、子を慈しむ美しい母、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして自ら道を切り開き才能を開花させた画家や女優 ― その多様な生き方は、今なお私たちを惹きつけてやみません。本展覧会では、マネの《街の歌い手》をはじめ、ドガやルノワールなど印象派の巨匠が描いた女性の肖像、カサットやモリゾなど女性芸術家による傑作、カルダンやバレンシアガの斬新なドレスからブリジット・バルドーほか映画や舞台で活躍した女優のポートレートまで、ボストン美術館所蔵の多彩な作品約120点を通して、18世紀から20世紀のパリを体現する女性たちの姿に迫ります」(主催者あいさつより)


絵画ありイラストあり、写真からビデオ、ドレスやコルセット、ティーセットまで、時代を超えたパリの女性たちを細やかに紹介。

一貫して変わらぬ新鮮な美、そして時の流れに添うような変遷。極東の我が国とは異なる文化、美意識から生活様式まで想像が巡り、とても楽しめました。



一枚の絵の前に立った時、初めての経験をしました。 その美しさに感動し感心すると共に、ほんの少しだけ涙ぐんでしまったのです。

マネの「街の歌い手」と共にこの展覧会のポスターにもなっている絵、ジョン・シンガー・サージェントの

「チャールズ・E・インチズ夫人」

この気品に満ちた絵は、僕を沈黙と共に立ち尽くさせるのに十分過ぎるインパクトを放っていました。

描かれてある夫人が美しい人ではあるのですが、赤いドレスの愛らしき色合い、白く健康的な肌から少し赤らんだ顔の色までが、生命力をリアルに感じさせ、そのたたずまいの全てに惹かれてしまいました。


絵画の力とその役割まで意識し始めているここ数年において、涙がわくほどの経験にまでたどり着いたのかと、驚きながらも嬉しくもなり。


描き手の心に湧いているであろうロマンティシズムと、それをあらわにしたいという欲求と情熱。

演奏家となんら変わらないのだろうその心に、共感と敬意がわいてきます。


室内合奏団、レッスン

posted by take at 18:54| 活動報告

2018年02月10日

機上の小さな奇跡


高松の朝、どんよりとした雲と雨の音に迎えられた。

ホテルを出て小雨に濡れながらタクシーに。空港に着いた頃には、浴びたくないほどの雨がバラバラという音を放ちながら降りしきっていた。



離陸後、間もなく眠ってしまう。


それなりに眠っていたよう、「……降下をはじめます」というアナウンスで目が覚める。

寝ぼけた眼で窓の外を見る。いつもは通路側をとるのだが、今回は進路方向左の窓際だった。


……雪?


覚醒しない頭にとんちんかんな言葉が浮かんだ。視界の眼下は一面真っ白なじゅうたんに覆われており、それが広大な積雪のパノラマに見えたのだ。

美しいスカイブルーの下、雲が下界を覆い尽くしているのだと直ぐにわかったが、地平線水平線ならぬ空平線の彼方まで、そして視界の左右の全てに美白のじゅうたんが敷き詰められている。そんな雪国の白風景を凌駕するインパクトに、僕の心が小さく震えた。



き、綺麗だ……



飛行機は下がっていく。

青い空とは距離をおき、雲のじゅうたんにゆっくりと寄り添っていく。羽毛布団より柔らかいであろう、真っ白なフィールドに溶け入っていくように沈む機体。そのまま全身包まれていく。


もしかしたら、雲の下は暗くて雨だったりするんだろうか……


間をおかずして日本の大地が現れる。雲はさほどの厚さではなかったよう。

それもあり地表は晴れているようなカラーにも見え、少なからずほっとする。


再び、驚きの景色が眼前に現れる。

目線の遠くには、低い位置に雲海のようなエリアが見える。彼方まで続く天上の雲とその下に雲海。その二層の間に富士山が挟まれている。

雲海からそびえ立つ富士は、その山頂を雲のじゅうたんへと突っ込んでいる。幻想的な美しい煙から突き出た山は、その頭に天上全てをしたがえているようだ。


たまには窓際もいいなあ。


ヨーロッパ往復の際、二度と見られないだろうと思うような幻想的な景色に感動したことが何度かあった。

ただ、自由度の高い通路側を選ぶようになって久しい僕は、一期一会を人生の糧にするなら、自由ばかりが得じゃないなあと小さく反省。


飛行機は、人工的で未来テイストとも言える、直線に覆われた硬質な都市に降りていく。

夢世界から現実のフィールドへとランディングした瞬間、日常の時間へ連れ戻された気がした。


ただ、ちょっぴりいつもと違う気分。


機上の時間が、僕の中の何かを、ほんの少しだけ変えた気がしたのです。


帰京

posted by take at 14:44| 活動報告

2018年02月09日

あぁ有情 その五


なぜ痩せぬ 口ほど動くと すぐ痩せる

忘れてた 気づいたことも 忘れたい

我が職場 垣根はないが 溝はある

違うけど 社長が言うから そうですね

急ぐなよ 無理をするなよ いつ出来る?

飲みません 個人情報 喋るから

ワイシャツに 付いた朱肉に 飛ぶ皮肉

痩せるツボ 脂肪が邪魔し 探せない

ケンカして わかった妻の 記憶力

その昔 口説いた結果の 自己責任

子はカスガイ 女房タフガイ 俺疎外

君想い 十年後の今 君重い

リストラで 冬のアナタと 妻がいう

あのボトル まだあるはずの 店がない

まかしとけ きっと誰かが やるだろう

ぽっちゃり系 いやいや君は うっちゃり系

クマがでた 里でた街でた 目にもでた

大丈夫 君ならやれる 別のこと

つい癖で 同窓会でも 鯖をよむ


高松一高レッスン

posted by take at 18:14| 活動報告