2018年01月06日

寝過ごし武勇伝


電車寝過ごしからの降りそびれ話は、武勇伝のように語られ合った。


……武勇伝か?


まあ、そんな大変な思いをし、場合によっては万単位のタクシー代を払うような過去を繰り返しても、厳しい社会の荒波の中でしっかりと生ききり、今日も居酒屋でみんなと酌み交わせている、そんな実力の持ち主なんですよわたくしは、と言いたいのだろう。


僕は寝過ごしてもひと駅という、寝スゴシエイターの中ではぼいしょな方なので、せいぜい

「なんこやからの終電、池袋で降りそびれると赤羽に引き返してしまう。上っている時の赤羽駅はネオン街のように明るく山盛りの人が埼京線に乗り込んでくるが、折り返した終電、下った時の赤羽駅は墓場のように暗く人もまばらで虚しさマックスになる」

をうまいこと喋り、小笑いをもらうくらいだ。


そんな降リソビレーターたちの戯言合戦の中でも、強者中の強者だと思ったのがY嬢。例によって素敵によっぱっぴらっており、滑舌もカツレツのようだ。


Y「今の日本は電車でどこまででもいけちゃうんですよっ!ウィッ」

「まあね、色々繋がったからね。ところでどこに住んでんだっけ」

Y「わたしわぁ、目黒なんですけどぉ、降りられないんですよね、目黒で、目白とかいっちゃって、目黒が目白、白黒はっきりしない、キャハハハ」

よっぱらっていても、ギャグは盛り込んでくる。

「そんなどこからでも帰れるとこに住んでるから、安心して寝ちゃうんでしょ。私鉄の各停の遠ーくの駅に住めば」

Y「だからぁ、今の日本はどこまででもいけちゃうんですってばぁ、そんなとこ住んだら凄い僻地の駅で目が覚めるから、だから目黒なんですぅ」

どうやら、田舎だろうが都会だろうが、起きられない理由がそれぞれあるようで、往き来しながら住んでいるようだ。

Y「目白で目が覚めて乗り換えるんですけど、気がついたら田町で、また乗り換えるんだけど乗り過ごして。目白と田町を振り子のように往き来するんだけど、どーしても目黒で降りることができないんですっ!!」

ふ、振り子ですか。途中で酔い覚めんのやろか。てかこれ山手線の話だから、往復じゃなく回転している可能性もある。

Y「で、なんども振り子してるうちに(涙)、私にはもう家に帰る能力はないんだって」

「へ?」

Y「途中で降りてタクシーで帰るんです」


強者は、ある意味潔いとも言える人間性でした。


N響練習、NTTレッスン
因みに、本人曰くの山手線振り子の全容は
目白―高田馬場―新大久保―新宿―代々木―原宿―渋谷―恵比寿―【目黒】―五反田―大崎―品川―田町
です。

posted by take at 23:38| 活動報告