2017年12月26日

自分の震災 自分の音楽


明日、いよいよKSKコンサートの本番。今日大槌高校吹奏楽部も加わり、最後の練習に取り組みました。


今回、初回の練習で彼らにテーマとして投げさせてもらったのは「感じよう」ということ。とにかく個人として、あらゆる瞬間において、自らが感じようとしようということ。

KSKは200人近い高校生が参加する。震災の翌年から、高校生主体で六年間続いてきた。

今年ももちろん充分使命感とエネルギーに満ちているが、立ち上げた高校生たちの思いの強さ、人間力溢れる行動力は未だに伝説として語られている。

震災からまだ間がたってなかったこと、大槌高校も被災直後という現実の中で、負けじと逞しく活動していた等、今とは違う状況もあった。


年月が経ち慣例としての取り組み、大槌高校吹奏楽部の部員の減少もあり、サポートしてきた先生方にもこのままの継続が良いかどうか思案する時期がやってきた。

あくまでも生徒主体で行われるものなので、一区切りと銘打っているが、最終的な今後は明日のコンサートを終えた彼らが望むことに導かれるだろう。

そんな現状で、僕に全体の指揮の依頼がきた。

彼らと音楽を作り上げることは僕にとって大きな喜びだが、同時に長く関わってきた身として、投げたい希望もあった。

それは200人一人一人の


自分の震災
自分の復興
自分の支援


ということ。

もしかしたらやりたくないけどやっている人が、もしかしたらだけどいるかもしれない。また突き上げられる思いに動かされどうしても真剣にやりきりたい人がいるかもしれない。その間で積極的ではないがやれば盛り上がるという人も。

いろんなテンションの人がいるだろうが、素晴らしい理念の元の活動、意味のないことをしたくないなら、「やることになってるから」「みんながやるから」「200人でやるから」ではなく、個人として向き合い、自分の活動に対する評価と思いをしっかり感じながらやってほしいのです。

そのためには自分の音楽から、また活動のあれこれやコミュニケーションの端々から、自らが感じようという姿勢を期待したかったのです。


最後のリハーサルでは、ホルスト、リード、エルガー、レスピーギからアンコールのふるさと、ひょっこりひょうたん島まで、一人一人の音楽が、驚くほど強く指揮台に襲いかかってきました。

やはり彼らは素晴らしい。だって、ほとんどの人たちが継続できていない復興支援を、大変な運営もこなし会議も続けながらやり遂げているのだ。その個人的思いは、はっきりと音となり届いてきた。

一年生主体の大槌高校吹奏楽部の子供たちも、この渦巻くエネルギーの中に身をおき、音楽と、共に作り上げる仲間たちの唯一無二の価値を感じてくれれば、本当に嬉しい限りだ。


第6回 KSK Winter Concert
2017年12月27日(水)
開場16:30 開演17:00
海老名市文化会館 大ホール

入場無料(要整理券)
会場にて大槌支援の募金活動を行います。ご協力をお願いいたします。

出演団体
神奈川県立希望ヶ丘高等学校吹奏楽部
神奈川県立湘南高等学校吹奏楽部・絃楽部
神奈川県立川和高等学校吹奏楽部・室内楽部
楽団ともしび(KSK・大槌高校の卒業生による吹奏楽団)

ゲスト
吉川武典氏(指揮・トロンボーン)
臺隆裕氏(トランペット)
大槌高校吹奏楽部


KSKウインターコンサート、ラストリハーサル

posted by take at 17:51| 活動報告