2017年12月11日

聞き手への道


演奏する人間の目的は

「聞き手に喜びと感動を与える演奏をする」

だと思います。演奏家として良い評価も得たいわけですし。その上で、自分が楽しく演奏できるにこしたことはない。


しかし自分が演奏しながら同時に聞き手の立場にはなれないという現実が、私たちの目的達成を極めて困難なものにしている。

そうなると、演奏しながらいかに聞き手の耳に近い状態になれるかを、アプローチの主眼とするのが得策ではないだろうか。

そのためには、聞き手という人が「どのように聞き、どのように感じているのか」を研究するのが第一歩になる。


聞き手は、まず演奏前には「期待」しかないし、演奏後に感じることは演奏中に感じたことの反芻なのだろう。

つまり、演奏の印象は常に

「リアルタイム」

にしか生まれていない。

ということは、演奏している私たちこそが、リアルタイムに、聞き手の喜びとなるであろうと信じる自らの喜びを、自分の音に要求することこそが「ロードオブリスナー」ということになるのだと思います。


N響定期練習、川越へ

posted by take at 17:04| 活動報告