2017年10月01日

源流


演奏家として最も価値ある資質とは、技術が高いこと、いい音がでること、勤勉に練習に取り組めること、とにかく上手いこと…ではなく



豊かなイメージが持てること

新鮮なインスピレーションがわくこと



に尽きると思う。最初に書いたものだけでは、立派な演奏はできても、それが人の心を揺さぶるとはかぎらないと思うのです。


技術や音色、努力や知識も含め、これらは演奏家の中に沸き上がるイメージやインスピレーションを伝えるためのツールでしかなく、それだけを駆使しても「見事だが空虚」を生み出すこともある。


そういう意味で演奏家は、イメージを持つ時間を計上する必然性を感じる。

楽器で音たちをなぞっていることを繰り返しても、結局「自分の音楽」にはたどり着けないことは多い。

本当に自分の表現をしたいのなら(するべき)、楽器を吹かずに、自分の心の中で音楽を反芻し探すべきである。

実は何度も何度も反芻するのが良いのだと思います。心の中での歌は、余程でない限り自分の不本意な表現では歌わない。それを繰り返していくことで、実は徐々に「本当の自分の欲求」に近づいていくのだと思います。

今現在取り組んでいる曲を、一日に二度三度心の中で歌い、自分の本音を探す。

それこそを楽器で吹けば良いだけ。多くの人がイメージを持つ時間を計上せずにただ音符をさらい、そして全く自分の音楽ではないことをやっていたりする。


インスピレーションに関しては「音楽の自由」を信じて、毎回違う演奏をしようくらい心がけ探し続けることだ。

そうやって経験値とイメージ値を上げ、霊感が降りてくる人間となる癖を養わなければならない。


どんなイメージができるか、どんな新しい表現を思いつけるか。これこそが、感動の大河の源流であり、それなくして演奏に取り組むことにいかほどの価値があるのか、はっきりとした疑問になりつつあります。


トライアルコンサートを聞く
ダヴッドはオーケストラで聞く度に、実はいい曲だと感じる。トロンボーンという楽器の音色も全くもって素晴らしい。そう思わせた四年生の三浦の演奏は、豊かなイマジネーションに溢れており、大成功と言って良いものだった。

posted by take at 19:34| 活動報告