2017年09月12日

タクシー運ちゃん物語2017初秋


「お客さん、トロンボーンされてるんですか?」

「そうです。わかります?」

「私も中学の頃ブラバンやってましてね。やめちゃいましたが、聞くのは今でも好きで。ずっと吹いてるんですか?」

「これが仕事なんですよ」

「あ、演奏家の方ですか。どんなのを」

「オーケストラです」

「私好きなんですよ。テレビでもN響とか観るんです」

「あ、それです」

「N響ですか!?(振り返り)あ、真ん中で吹いてらっしゃる方ですね。泉岳寺に練習場ありますよね」

「ええ、それもあってこの辺りに住んでるんです」

「私子供の頃、泉岳寺に住んでたんですよ。まだ駅がない時代です。N響の方とは思い出がありましてね。お客さんご存知かわかりませんが、バイオリンの海野義男さん…」

「もちろん、存じ上げてますよ。世代的に一緒にはやってないですが」

「私が自転車で転んで大怪我をしたことがあったんですが、その時助けてくれたのか海野さんでした。いやあ、優しい方で。結構な怪我だったので恩人なんですよ。N響の方はいい方だなって」


彼しか憶えてないであろう個人的な、そして時の流れを越えたエピソードと出会えたことに、縁の喜びを感じる、ほろ酔いも気持ちよい夜になりました。


ジパング

posted by take at 11:12| 活動報告