2017年07月09日

時間限定の実力


「わたしが気に入ったものって、必ず無くなっちゃうのよね」

以前聞いた意見。

たとえばコンビニ等で新しく出た飲み物とか食べ物とか。もともと期間限定のもあったりするだろうが、新商品を試し「これ好きだわあ」、「やっと好みのものに出会えた」と思っても、気がついたら棚から消えており、やっぱりいつものやつばかりがそこにあり。

先日電車の中にて、若い男の同じような発言が小耳に挟まった。「俺が気に入ったものって、気がついたら大抵消えてんだよね」

実はこの現象、わからなくはないのです。


コンビニに象徴されるのですが「良質なものをセレクトしまんべんなく取り揃える」となると、必ずマーケティングが主眼となる。大抵のものは及第点であり、企業もそれらが少しずつでも安価なりに質が上がるよう努力をするし、生活の中でのアイテムとして、また品揃えも含め穴が開かないよう最低限網羅しようとする。

そこには

「わたしが実は本当に好きなもの」

というのは存在しにくい。

良くないと思うものはなく(それは凄いこと)嫌いじゃないものが並ぶが、やはり個々人の感性に本当にヒットするものは、マーケティングから外れたところに存在していたりするのではないでしょうか。

そしてそれが実験的だったり期間限定だったりしたとして「ある人たちの趣向に特に応えてみよう」というものは、結果長くはお目見えせず。

スタンダード、ロングセラーの実力は本当に凄く、より多くの人たちの支持を得る実力は、逆に個性的であることは理解した上で、


大量生産にあらずもの
コストはかかれど職人の個人的価値観や技
個人として思い入れの強いもの


等を手に取ることは大事だなあと思いました。そんな職人さんがいなくなる世の中にならないためにも。

ある時日の目を見るように檜舞台に上がり、やっと来たと思ったら消えてしまうことになっても、それこそが実力だったりもする世界もあるのだと思います。


僕は個人的に、どこにでもはないがファンがいることも知っているロングセラー、パッケージもスーパーでの立ち位置も地味だったりするが


『ココナッツサブレ』


が浮かんだりします。


N響オーチャード定期、ブロカート

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