2017年06月28日

本当の弦楽器の音


レッスン中に楽聖が、N響を聞きに来た感想として


「これが本当の弦楽器の音かと思いました」


と言った。凄く共感できるコメントだ。僕の人生にも、ポイントポイントでそう思った瞬間があった。


中学生の時、高松市民会館での生オーケストラ初体験。日本フィルのモルダウの中間部、夜の場面でバイオリンの音に「世の中にこんなに美しい音あるんだ」。


芸大に入り、学生オケで演奏。曲もタイミングも忘れたが、弦楽器群がいい音した瞬間に「おおっ……」


大学二年の終わり、プロオケ仕事デビュー。日本フィルの弦楽器に「やっぱりプロは違うわ」


大学四年、新日フィルに入り初めての演奏会が、小澤さんのマーラーの一番。四番トロンボーンだったので、ほとんどオケに包まれ鑑賞した感じ。素晴らしい弦楽器の響きに「ああ、こんなオーケストラ入れてよかった」


N響へ移籍。最初の半年間はお客さん気分で鑑賞していたよう。とにかくやる曲やる曲整然と素晴らしく聞こえる弦楽器に「なんだかN響って凄い。弦楽器って上手いと凄いんだ」


何年か経って、名誉指揮者だったかメータかブーレーズだったか「今ベルリンフィルのレコードみたいな音したわ」


そしてここ数年は、毎度N響の弦楽器の演奏に

「弦楽器って、本当美しいし素晴らしい」

と思うこと多数。

特に3月のヨーロッパツアー。ベルリンフィルハーモニーやウィーンコンツェルトハウス、アムステルダムでもパリでも、

「ベルリンフィルやウィーンフィルのレコードで聞いていた音と変わらないどころか、N響独自の本当に雄弁で美しい音が聞ける。弦楽器ってこんな音するんだ」


何をもって本当かはそれぞれの判断だとして、そこにはオーケストラという楽器が最も価値あるアイテムとして輝きを放つ、そんな弦の音がある。


N響定期練習、川越へ

posted by take at 22:16| 活動報告