2017年06月07日

タケミツトロンボーン


今現代音楽中である。

こう書くと同業オケマン、特にトロンボーン吹きは日常の気分、疲れまで、様々な状況を理解してくれるだろう。

実際昨日のジバングでも、

「今オペラ、今日は歌手立ち稽古」
「物は?」
「ボエーム」

で、ほぼ喜びと問題が理解できる。

「いいじゃないですか。今度神々(ワーグナー)ですよ」

で同情のターゲット移動。ちなみにこのワーグナーの人は、今ショスタコの12番ということで「誠にご苦労様」である。

彼の首と背中の疲労までわかってしまう。


で、今現代音楽中なわけで、ミュートミュートな日々なのだが、最近残念なことに、このせいでベルを細かくヘコますことが凄く増えてしまった。

若い頃は、ミュートワークも丁寧だったのかここまでヘコむことはなかった。年ってやーね。

今回は武満さんは入ってないのだが、もし仲間が「今武満やってんだよね」と言うと、「ベル大丈夫?」と思ってしまう。



本日の、セクション(トロンボーン3+チューバ1)での昼食中、「作曲家たちは数十年後のオーケストラの定期で取り上げられること信じて、現代ではなかなか再演されない現実の曲を産み出してるのだろうか?」なんて話になった。


で、ふと……

たけ「数十年後はね、トロンボーンも劇的に進化してて、実は『タケミツトロンボーン』ってのができてんのよ。普通のトロンボーンなんだけど、手元に“ストレート”“カップ”“ハーマン”なんてボタンがあってね、押すとそのミュートの音しちゃうワケ。もう出し入れどころか、ミュートそのものが存在しないわけよ。もちろん押さなきゃオープンの音でんのよ」

池田「それいいすね!」

たけ「ミュート業者の猛反対くらいそうな話だが、〇〇(技術者)に、君の生涯をかけて開発したらって依頼しようかな?」

黒金「〇〇さんは、オープンの音にしか興味なさそうですね。やっぱY社じゃないすか?」

たけ「サイレン〇ミュート苦労して作った会社に、ミュートじゃないの作れってか?」

黒金「凄い軽量の装着式で、スイッチで各種ミュートからオープンまで出るとか」

みんな「そっちの方が現実的かもね」


この後、電波式でミュートの音にするとか、ベルにかける布みたいなやつでスイッチでミュートの音になるとか、結構盛り上がりました。


全員が頷いたのは

「この商品できたら、オーケストラステージスタッフ絶賛ってコピーになるんだろうなあ」

重い思いして運んでくれてるの、彼らっすから。


N響練習

posted by take at 20:14| 活動報告