2017年06月03日

ボロディンの愛


今回のN響、横須賀と大宮での本番のプログラム、ボロディンの『中央アジアの草原にて』が入っている。

黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈と、それを取り囲む低地からなる荒涼としたコーカサス地方の草原、ロシア人と東洋人の交流を描いた美しい音楽です。

僕は大好きな曲で、ブロカートでも数回取り上げたことがあるのですが、新日フィル、N響通してほとんど機会がありません。N響の記憶でも二回目か。


ちょうど一ヶ月も経たないうちに、交響曲第二番の23年ぶりの演奏も経験しましたが、ボロディン、やっぱりいいですねぇ。なんともいえない旋律の情緒。美しくも独特の切なさ。オリエンタルな魅力、人間的優しさに広大な自然の拡がりも感じます。

だったん人、シンフォニー、中央アジア、夜想曲、弦楽四重奏……

そのどれもが、ボロディンにしかない魅力として輝いている。

彼は、作曲家としてその道に秀でていたにもかかわらず、いつも化学者として収入を得ており、化学の世界においては、とりわけアルデヒドに関する研究によって非常に尊敬されていたそうです。結果的に「日曜作曲家」を自称することになり、同時代人ほど多作家にはなりませんでした。


人や自然に対する愛が深い人だったのでしょうね。


理屈ではなく、とにかく幸せな音楽。人間として生きていける喜びを感じさせてくれる。

もう少し回数やりたいなあ。


N響横須賀公演

posted by take at 11:57| 活動報告