2017年05月18日

カラヤンじゃない人


マエストロ・フェドセーエフとの素晴らしいリハーサルが続いています。明日からの本番、来週のコンサートもお客様にはとても喜んでいただけることでしょう。

今回だけでなく、今までの共演、全てロシア物なんですよね。マエストロ・スベトラーノフとはチャイコフスキーやリムスキーだけでなく、ブラームスやベートーベン、マーラーまでやったのですが、この人は(今のところ)オールロシア。

リハーサルは、彼の中に確固と定まっている歌い方、音の出し方を納得いくまで、口移しで何度も何度も繰り返すスタイル。こちらが「十分綺麗で素晴らしいなあ」と思っても、マエストロが納得いってないなら延々と繰り返される。

きっと、ボロディンもチャイコフスキーもグリンカも、世界中で客演したオケでそればかりやり、もう完全にやり口が決まってるんでしょうね。マエストロは、型が定まりきった自国の作品を、世界中で繰り返しているだけじゃないかと思いました。(本国では違うのでしょうが。)

そのロシアンリリックが超魅力的なので、こちらはそれでいいのですが、考えてみたらそんな指揮者、ほぼいないですね。


絶対自分の国の音楽しか取り上げない人。


ドイツ音楽しかやらないドイツ人、フランス物しかやらないフランス人、イギリスの作品しかやらないイギリス人……

初めての来演だったり、一回しか来なかったらあるだろうが、マエストロ・フェドセーエフは、実はレコードまでロシア物しかない。

そんなスペシャリストもいても面白いだろうなあと思いました。

一晩にあの国この国となると、今の指揮者たちでいいのだが

「今回はフレンチナイトにしよう。じゃあ、世界中でフランス音楽しか絶対やらないあのマエストロに依頼だな」

なんてのがあっても面白いかなと。


当然、インターナショナルなスタイルというわけではないからこそツボにはまり、なんとも良かったりし、やっぱりこういうの価値あるなあと思う気がするのです。


N響定期練習、ジパング

posted by take at 21:09| 活動報告