2017年05月17日

本当の実力


個人の技量の話。


吹奏楽が一番お化粧ができる。

次にオーケストラ。

次がアンサンブル。これも同種楽器で人数が多いほど上手く整えばごまかる。トロンボーンアンサンブルの八重奏よりはカルテットの方がシビアに個人の技量がわかる。それより異種の金管五重奏の方がシビア。それよりトランペット、ホルン、トロンボーンのトリオの方がより露になる。

一番実力がわかるのはソロ。それもトマジやギルマンより、スケールとオケスタを1人で吹くのが最も正確。これらをきちんと吹けるには、ありとあらゆることがそうとうちゃんとしてなくてはならない。


ある音大の先生が僕に嘆いてきた。

「昨日、大学のブラスの授業聞いてくれって言われて聞きにいったんですよ」

「どうしたの?酷かったの?」

「いえ、凄く上手かったんです」

「いいじゃない」

「いや、良くないんですよ。あいつら、一人一人は本当はあんなに上手くないんですもん。僕の生徒も全然上手くないはずなのに、上手い凄いって言われて喜んでる。バンドトレーナーが上手く聞かせる合奏してるからなんですけど、音大なんだから、本当に上手い人たちが集まって上手い演奏をするべきですよね」

彼の言うことはよくわかるが、個人個人の実力以上に上手く聞かせる合奏をすることが意味がないとは、正直言い切りにくい。


学生確保の意味含め、いろんな大学が合奏系の授業を増やす流れにある。それはそれとして、僕は、一人でスケールやオケスタを吹いた時上手く吹ける人材を望むし、そんな人こそを育てなければならない。

実は楽聖にとっても教師にとっても最も難しいことだが、最も価値のあることだと思っている。


N響定期練習、川越へ

posted by take at 16:25| 活動報告