2017年03月07日

美が湧きいずる場所


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ウィーンです。コンツェルトハウスは10年ぶりくらいでしょうか。相変わらず入った瞬間に、ハッとするような美しさ。楽員たちも皆せっせと写真を撮ります。

今回の旅では、まず客席で音だしする機会が多かった。それを経験しながらひとつ気づいたことがあります。

ホールというのは、客席からステージを見た方が、ステージよりホールを見るより空間が大きく感じる。

これは日本のホールでも同様の経験をしながら、気づかなかったことです。

アムステルダムもウィーンも、シンプルな長方形のかなり大きな空間だから余計かもしれない。

考えてみたら、NHKホールでも客席からとステージからというのは、各々の景色は想像と違って見える。頻繁に想像するわけではないが、しかしあらためてイメージすると、現実は違って見える。形、距離感、大きさ。

これはきっと、視界の中の目的として見つめる部分とその範囲が違うから起こる脳の印象なのでしょう。

どんなホールでやる時も、

「客席からどんな姿で、どんな距離感で、どんな大きさで見えているか」

を理解して、ステージに登った方が良い気がしました。


私たちトロンボーンの雛壇の床には、コントラバスのエンドピンの穴が多数。ウィーンフィルの演奏会場である現実感が増します。


ステージにて一音吹く。

僕の音が、美しく豊かな響きをまとい空間に広がる。

ここは、偉大な作曲家たちにより、そして偉大な演奏家たちによって、オーケストラの音楽が生まれる場所なのだとわかる。

何もない無音の空間が、価値ある音たちを発生させていく。

そういう空気であり、見た目であり、箱でなのである。


N響ウィーン公演

posted by take at 01:54| 活動報告