2017年02月13日
YouTube
グラミー賞授賞式会場での小坂大魔王…まあピコ太郎ですが、見ていると、派手な出で立ちがアメリカの祭典の絵柄に負けてないこと、そして急激に世界中で有名になったという現実に、人間の運命の一面を見た気がしました。
考えてみたら、去年の今頃の彼と、会場で著名人たちとコラボっている彼は、まるで違う生きざまになっていますよね。
そして、この会場で150人くらいと写真を撮ったと言った彼が、テレビカメラに向かって放った言葉
「YouTubeってスゲー」
は、彼が言うこと自体があまりにさまになっていた。
YouTubeに関しては、もちろん今までのルールからすると問題点もあるとは思います。
ただこの大魔王の話だけでなく、実は幅広い可能性を感じすにはいられません。
全ては利用者、投稿する人、見る人のファンタジーの拡がりさ加減かと思います。
川越へ。
posted by take at 00:18| 活動報告
2017年02月12日
本当にいい曲じゃん!
来週の日曜日、ブロカートの本番です。皆さん是非。
ブロカートフィルハーモニー管弦楽団第38回定期演奏会
2017年2月19日(日)午後2時開演
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
ドヴォルザーク 序曲「自然の中で」作品91
シベリウス 交響詩 「エン・サガ」
ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 作品95
今回は、後半の新世界が超のつくメジャー音楽(クラッシック代表選手)で、前半の二曲がほとんどやる機会のないマイナー音楽のカップリング。
新世界は敢えて語る必要がないものですが、ベテランN響プレイヤーにて構成されるトレーナー陣も、こぞって「やったことない」「知らない」と言いながら向き合った前半二曲、これがなんとも魅力的な素晴らしい作品たちでした。
プロオーケストラが取り上げないが、アマチュアの世界では演奏される曲というのは結構あります。作曲家限定でマニアックに発掘する団体もあったりする。
ただプロが取り上げないというのは、知名度が低い、コアなマニアックなファンだけではチケットが売れないというだけでなく、指揮者もやろうとしないものだったりする。
たまにそういう曲をやると(指揮者が作曲家と同じ国出身で真価を訴える場合が多い)、もちろん全てではないが「やらないのには理由があるね」語ることも多い。
良い部分が極めて限定されている。稚拙である。とりとめがない。いわゆる名曲たちとの類似を感じるが全く魅力が追い付いてない。実験の域を出ていない。ただ長いだけ。オーケストレィションが酷い。いかにも作曲家が能力がないのが露呈している等。
しかし今回の二曲はちがった。
ドボルザークの「自然の中で」は、よくやる「謝肉祭」、そしてやはり取り上げられない「オセロ」からなる『自然と生命と愛』という演奏会用序曲の3部作として発表されている。実はドボルザーク自身はまとめて演奏することを望んで作曲したようだが、本国チェコでもその機会は少ないらしい。
しかしやってみると、とてもいいじゃないですか!!
ドボルザークの、才能だけでなく音楽に対する強い愛が感じられる。たまにやるようなもっとマイナーな作曲家の代表曲より余程いい。彼の他の音楽が良すぎて、それと比べられているのだろうか?
シベリウスマニアとしては「エンサガ」の存在はもちろん知っていたし、若い頃はレコードも聞いていた。
彼自身苦労して絞り出したらしいこの曲は、実際やってみると、聞き甲斐バッチリの価値ある音楽でした。
シベリウスには、皆さん感じられる明確な世界観(自然と人間の内面の融合のような)があるが、同時に形式に対する強いこだわりも明らかで、それは第七交響曲で単一楽章に至ったように、困難なパズルを見事にまとめあげる力は、あまたいる作曲家たちの中でも強く称えられるべき存在。とくにコンサートホールで聞ききると、その素晴らしさからの感動を感じられるるものではないだろうか。(指揮者の力量も必要不可欠、ひぃ…)
初期の作品であるこのエンサガも、既に時間の支配に対する彼のもがきから発せられた魅力は滲み出ており、深淵で内向的でありながら、エキサイティングなファンタジーに充ちている。
アマチュアオーケストラながら、これらの音楽の本当の魅力を、作曲家に負けないよう絞り出そうと格闘中。是非体験しにきていただけると嬉しいです。
なんせ、N響では聞く機会がなさそうな(100%じゃないですが)雰囲気ですし。
室内合奏団。レッスン。ブロカート。
posted by take at 09:17| 活動報告
2017年02月11日
驚きの再会
僕は、長らく「THE BOOM」のファンだった。CDを聞きあさり、武道館にライブを観に行ったり、カラオケでも10曲くらいは続けて歌っていた。30代後半の話ですが。
一昨年、解散するという話題の際、テレビで久々に宮沢和史さんの姿を見ました。ニュースには驚き寂しい気持ちにもなりましたが、彼のことだから、何かこれからの考えあっての解散なんだろうなーと思った記憶があります。
今回の沖縄滞在の初日の夜に、楽聖から「今年度から宮沢和史さんが県芸の非常勤講師をしている」と聞いて、たいそうびっくらこいた。
「まじかっ!!知らんかったがー」
調べると、沖縄市内に四年前から「みやんち」というカフェをオープンしており、THE BOOM解散から1年で芸大の講師になったようだ。
「島唄」と「風になりたい」くらいしか知らない楽聖に、彼と彼の音楽がいかに素晴らしいか、その魅力を熱くるしく語ったのは言うまでもない。僕は飲みすぎてあまり覚えてないのだが、一昨日のコンサートの打ち上げでもチューバやホルンの楽聖相手に、むさ苦しく語っていたらしい。
五日に渡る沖縄滞在の最終日の今日、大学に着くと、なんとこんなチラシが貼ってあるではないか。
『宮沢和史講師特別公開授業
2017年2月3日金曜日
14時から
「沖縄都八重山民謡大全集CDボックス『唄方』と島唄」』
なんとかー!!しかも一般公開、入場無料、先着80人までと書いてある。レッスンの終わりに聴講可能だ!!!
即決で受付名簿に名前を書き、楽聖と共に聴講することに。前から二列目、目の前に宮沢さん。ファンとしては信じられないような驚きの再会となった。
二時間に渡る講義と演奏で、現在の彼の生き方、目指しているものが明確に見えた気がしました。
沖縄の音楽、民謡含めた文化が忘れ去られるのを危惧し、次世代に伝えたい沖縄民謡245曲収録した17枚組CDBOXを五年がかりで制作。今回はその完成がタイトルになっているタイミングでの講義だが、宣伝の様相はまったくなく、忘れ去られる民謡と共に、もう県民も1割くらいの人しかわからない沖縄の方言(民謡の歌詞)の存続に対する思い、島唄ヒットの後一気に需要が増えた三線の材料であるくるちの木の不足を嘆き、植樹プロジェクトを始めたと。
『―くるちの杜100年プロジェクト―
このプロジェクトは、アーティスト宮沢和史さんの「100年後の沖縄をくるちの杜でいっぱいにしたい」という想いに賛同した有志により発足したものです。沖縄文化の象徴、三線。その棹の原料である黒木(くるち)を毎年植樹し、100年かけて育てていこうというプロジェクトです。三線の始祖・アカインコゆかりの読谷村から沖縄中そして世界へ。』
実際、三線の材料としてくるちが育つのに100年以上かかるのだそう。
宮沢さんの語り口は知的で穏やか。しかし内容は極めてわかりやすく、改めて彼の聡明さを感じると共に、あの成功の後、人生の後半を未来への文化の継承、困難な道への挑戦を計画的かつ知的に、しかし熱く進めることにかけた彼の人間性に強い徳を感じました。
突然であり偶然のタイミングとはいえ、帰京前の一時、心揺さぶられる素晴らしい体験となる講義でした。
ちなみに、宮沢和史さんは昭和41年生まれの51歳。僕と同い年。
沖縄県芸レッスン。帰京。
posted by take at 21:41| 活動報告
2017年02月10日
旅のおもひで
今日は楽聖たちと沖縄本島の北部へ行きました。
沖縄の人たちは皆さん「北へ行こう」と言うのですが、那覇から最北端へは車で二時間半くらいらしく、三時間走ると海に落ちるよう。
今日は美ら海水族館もある有名な観光地、本部(もとぶ)を目指しました。
途中、楽聖オススメの沖縄そば屋へ。とても美味しかったのですが、記憶に残ったのはなんと楊子入れ。
入ってないと、普通にブタが引っ掛かってるだけにしか見えないのですが、

入れると楊子に鼻を突っ込んでいるように見える。グーゼンなのか狙ったのか。たくさんあるテーブルの上全てが、このブタ鼻突っ込み楊子入れ。なぜこのデザインになったのでしょうか?


港でウケたのが、日本そば屋の名前。神奈川鶴見の立ち食いそば「うぃ〜ん」や、新橋のやはり立ち食いそば「ポンヌフ」に匹敵するインパクト。ひらがなで、しかも“え”と“た”が小さい。
日本そば「しえすた」

更にこんな宿も。


北へ。帰校後レッスン。
posted by take at 00:24| 活動報告
2017年02月09日
琉球伝説
ファンタジックな歴史に彩られた琉球には、当然様々な伝説が残っている。
その中でも最も馴染みがあり、コンビニでも目にすることができるのが『琉球酒豪伝説』である。
えー、二日酔い対策サプリメントです。
さとうさんが残した伝説は「シュガー伝説」というが、この酒豪伝説は「これさえ飲めば大丈夫感」が強いのが問題だ。
長寿で強そうな琉球の人たちの伝説ですよ!!そら泡盛山盛りでも翌朝スッキリ……と思いやすいし思いたい。
一回分6袋で1.000円以上するところが、また「効くんじゃないか感」が強くてまずい。
そして何よりまずいのが、泡盛たちがうますぎることだ。夕べは焼き肉、一昨日は魚だったのだが、ラフテーテビチちゃんぷるーだけでなく、これらの料理にも合う合う。合う盛だ……合ウトー!!
『沖縄県保健食品開発協同組合では「お酒の飲み過ぎ」と「食べ過ぎ」に良い食材を科学的に研究するために国立琉球大学で研究してきました。その結果「沖縄皇金」「春ウコン」「紫ウコン」「白ウコン」と「ギムネマシルベスター」「グヮバ」「マンジェリコン」の合計7種類が、お酒の「飲み過ぎ」と「食べ過ぎ」をやわらげるという嬉しいデータを発見しました』(琉球酒豪伝説サイトより)
かつてN響で来沖した時には、大先輩琉球トランペット奏者ケンツビッチこと津堅さんが、宴会スタート時に周りに配っていた。
「吉川、これ飲めば明日絶対大丈夫だから」
と、ニマニマしながらのたまっておられたのを覚えている。ただ、そう言われた僕とそう言った津堅さんは翌日、俳人のような状態で句を読んでいた。
「ウコン飲み 泡盛飲みすぎ 伝説に」
いや、そこまで飲まずに適度に7.8杯なら、この琉球酒豪伝説のおかげで、何度スッキリだったことか。全て「過ぎたるはおやんばるが如し」だ。
津堅さんもN響を卒業された今、僕が東京でこの琉球酒豪伝説をニマニマしながら配ったりしている。
「桑田、これ飲めば明日絶対大丈夫だから」
結局、ここ沖縄でも伝説は繰り返され受け継がれてている。二日酔いになる人がいなくなれば、このサプリメントも本来は消えるはずなのだから。
沖縄県芸レッスン。楽聖はカルテット本番。
頑張れ、南の島のトロンボーンたち!!!
posted by take at 11:59| 活動報告