2016年12月19日

ハードクリーム

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学食にてアイスを食べる。

「いつものモナカアイスがないやないかい!」

ひとつを食べきるのによいしょがいるようになって久しい僕は、モナカなら最初に割って楽聖たちに分ければその時食べたいぶんだけ食べられるので、毎回それをチョイスしていた。

アイスボックスの下の下までゴソゴソするみっともない先生を披露しながら、ついにあきらめた食いしん坊は、ソフトクリーム風のやつで手を打つことに。

嗚呼、この形を見るとついつい若い日の悲しい思い出がよみがえる。それは甘くも冷ややかであり、なんともねじれたもので……



やはり忘れられないのは、スクリュー形になった半透明のフタをひねりながら、そのクリームが口の中に甘い幸せをもたらすのを夢見るのだが、なかなかはずれず「えいやっ!!」と気合い一発で、結果スクリュークリームが折れた時。クリームはフタの方にへばりついて外れず、コーンの方は下のプラッチックから出てきてくれず。スプーンも持ってないので、食べにくいなんて次元を越え困難を極め、更にプラッチックに口を突っ込む姿はみっともなく、周りの目も気になり一気にテンションが下落するのであった。


またこんなことも。スクリューふたはスムーズに外れたのだが、コーンを直に持って食べたい僕が、周りのプラッチックをフニュッとつまんだ瞬間、アイスは見事にダイブしながら地面を目指した。こういう時は大抵スローモーションで落ちていくのが見えるのだが、無事受け止めることができたためしはない。なぜなら自分の動きもスローモーションであり、周りは同情の眼差しで僕を見るがどうじようもない。アイスは溶けてアリさんたちのエサになるだけであった。


パッケージから出した段階で溶けかけているうえに、コーンもふにゃふにゃ。自分のペースでなめなめしたいのだが、既に横からコーンをつたってたれていくクリーム。それをなめるとさらにコーンがふやけていく。そうこうしているうちに、コーンの底の辺りに穴が開いてクリームが溶け出ているではないか。こうなるともうクリームマウンテンは置いておいて、下の方からチューチューするしかない。やはりみっともないが、床をよごすわけにはいかないという清潔への指標ではなく、ただただクリームがもったいなく。しかしこの冴えない食べ方をしたいためにこの形状を買ったわけでなく。しかし時間との闘いであり、みっともないなんて言っておれず。

マウンテンがダイブ。少しだけクリームが残ったコーンを片手に、人生の厳しさを学んだ日もあった。


あのー、やっぱりモナカがいいんですが……


N響第九仕事初日。川越へ。

posted by take at 17:01| 活動報告