2016年12月17日

今のメッセージ


今年のKSKコンサート、僕は本番あり参加できないのですが、紹介させてください。


『第5回 KSK Winter Concert』

2016年12月27日(火)
開場16:30 開演17:00
海老名市文化会館 大ホール

入場無料(要整理券)
会場にて大槌支援の募金活動を行います。ご協力をお願いいたします。

出演団体
神奈川県立希望ヶ丘高等学校吹奏楽部
神奈川県立湘南高等学校吹奏楽部・絃楽部
神奈川県立川和高等学校吹奏楽部・室内楽部・合唱部
楽団ともしび(KSK・大槌高校の卒業生による吹奏楽団)

ゲスト
徳永洋明氏(指揮)
臺隆裕氏(トランペット)・バンドTSUCHIOTO
大槌高校吹奏楽部


僕はプログラムへのメッセージを依頼されました。今日主催側に送ったものは、今の僕の気持ちです。



先日『ハナミズキの祈り』という曲の実演を聞いていて、涙がとまらなくなるという経験をしました。

この曲は、被災地陸前高田市で息子を失った女性のエピソードがきっかけで、高嶋圭子という作曲家の手により生まれたものです。女性の夢に息子が現れ「避難道にハナミズキを植えて」と告げます。母はその実現に人生を捧げることを誓い「ハナミズキのみち」という絵本が出来ます。この本との出会いが、作曲家の琴線に創作へと向かうふるえを与えたのです。

演奏を聞いている間、私の頬をつたう涙は半端なきものでした。被災地への支援曲『ア・ソング・フォー・ジャパン』もそうですが、人が演奏しているのを聞くと自然と涙が溢れてきます。

なぜだろうと考えてみました。もし震災という現実のバックフィールドがなかった場合、この音楽から純粋に感動したり情緒的な気持ちになることはあっても、涙が溢れてとまらなくなるなんてことはないのではないかと思います。もちろん音楽そのものの力はありますが、それだけではなく、被災地や被災者にエールを送ろうと心を砕き演奏するその姿、そして震災の記憶が生む自分自身の感情が混ざりあい、揺さぶられる心が平静を保てなくなるということだと思います。


そんな震災とは、いったいなんだったのでしょうか。それは


大きすぎる悲しみ


だと思います。そんな、複雑でもなんでもない単純な感情。それが現実になったということ。

この悲しみの当事者たちの再生に不可欠なものは、道のりがどんなに複雑であり険しかろうが、やはり単純なものではないでしょうか。それは


思いやり


という人間の心に尽きると思います。大きすぎる悲しみを背負った人たちが、どんなにたくましく、時間の解決と共に自己再生に雄々しく向かっても、この周りからの思いやりなくして二本の足で立ち続けることはあまりに困難です。震災後に自ら命を絶つ人がいなくならないとことが、その不足を如実に証明しています。


遠く離れた神奈川の高校生たちによるKSKという名前の支援は、大人たちが自らの日常にかまけ、その思いやりを本来必要な被災地へ向けることを忘れがちな中、毎年のように力強く団結をし、風化という言葉の限界を示し続けています。

この価値ある人間的思想、人間的行動を目の当たりにし、私たちがなすべきことは、大きすぎる悲しみを思い出すこと。今一度思い出すのです。そして、自分が人間らしく生きていたいなら、その思いやりを行動に移しましょう。

若者たちにできて、大人ができないことは本来はないはずなのですから。


KSKコンサート、アンサンブルレッスン。

posted by take at 19:58| 活動報告