2016年12月10日

ハードへの意識


演奏の表現には、音量とは別にソフトテイストとハードテイストがある。ニュアンスですね。

方や柔らかくソットヴォーチェみたい、方や力強く攻撃的みたいな。

で、これらが両極端だとして、ほとんど全ての表現はこの二つを結ぶラインの間にある。

私たちは的確にこのテイストをチョイスし、舌や息をバラエティーに扱いながら表現しなければならないのだが、実は普段のトレーニングはじめ、柔らかくソフトな方に寄って感覚が特化してしまっている人は多い。

もちろん演奏が汚くなるのはだめだ。しかし自分が汚くなりたくないという気持ちより、表現が片寄っていて変化に乏しく、聞いているひとの感性に一部分しか伝わらず飽きられがちな方が、価値としては低い。

実は舌にしても息にしても、思ったよりハードに使わなければならない。

なぜなら、聞き手までには距離があるから。

10メートル以上離れた人に話しかけるのに、1メートル目の前にいる人に話す声量やトーンでは話さない。声量も大きく語気も激しくなるだろう。それと同じ。

柔らか好きの日本人は特に意識して、ハードな取り組みからの、きちんと距離を越えて伝わるニュアンスを知っていく必要があると思います。

硬く雑になっては、最近流行りの「イタイ」になってしまうからだめなんですけど。


アマチュアオーケストラレッスン。夜、トロンボーンクァルテット・ルーチェを聞く。

posted by take at 17:08| 活動報告