2016年11月01日

楽に綺麗な音が…出ない


楽器製作の職人さんに怒られそうな意見ですが……


たとえば、誰が吹いてもいい音がする(スキルの低い人が吹いてもそこそこ綺麗な音がでる)みたいなのではなく、

それなりにきつくハード。楽に音が並び発音も容易くクリアーにというのとは逆で、演奏にはかなりよいしょがいるんだけど、ある程度のスキルから上の人が使いこなしてくると他にはない魅力が現れはじめ、超名手が吹くと凄い奥行きと魅力満載の音、多彩な表現ができる。綺麗で並ぶより、味わい深い。個性に応えまくる。


そんな楽器って無理難題でしょうか。


まず本数売れないから、その段階で製作を目指さないですね。そもそも「凄くいい音が楽に」の手前で、逆方向を考えるのも現実的ではないし。

扱いにくさを残すなんてね。技術者が理屈と数値含め様々な現実を知れば、やはり新品の段階でのクオリティを目指す。それは楽器でいえば美しさでしょうし、不安定のなさでしょうし。


克服への努力の道程を辿れば、どんどん良くなるだろう優先。それは抵抗との闘いになるし、

「もっとこうならないかなあ(鳴らないかなあ)」

が常にやってくるものになる。


実は音ひとつ優先ではなく、多彩な表現優先のプレイヤーには、その方が楽だったりする。

楽の居場所が、多数の大衆とは違う。

自分こそが開拓できる可能性に溢れた道具。

この土地はやっかいだしかなり時間はかかるかもしれないが、自分が耕せば他にはない素晴らしいものに必ずなる、そんな可能性だらけの足元の方が楽。

フロンティアスピリットに溢れ、かつデベロッパー的音楽家人生を生きたい人にはそうでしょう。

今が楽ではなく、今頑張ると明日良くなるのが楽みたいな。


川越へ。ジパング。
実は42Bは、技術者にとってそうだったんですよね。

posted by take at 17:30| 活動報告