2016年10月22日

演奏の大きさ


メロディアスエチュードのレッスン。

『あまり知られてないようですが、ヨハネス・ロッシュは1900年代前半にボストン交響楽団で活躍したトロンボーン奏者です』


ブレスの回数が多い。フレーズ記号(レガート記号)の途中でも吸ってしまう。しかも一回のブレスに計上している時間も長い。

音楽は途切れており、流れの印象も薄い。

管楽器にとって、フレーズの途中のブレスは当たり前。しかし「息継ぎを、とっても良い」というよりは、「とらない方良い」という意識の方が、実は良いのだと思います。なんなら「とってはならない」とまで意識ストイックな感覚。

現実は、よっぽど短いフレーズでない限り、とらざるを得ない。


そんなブレスの場所は、

A、絶対とってはならない場所

B、まあ、とるなら仕方ないけど、できればとらないほうがいい場所

C、とるんだとしたらそこ

D、一切とらない

Aは当然やってはいけない、違法、有罪、禁固罰金。しかしやってしまう人は「もたない」とのっけから吸うことの方を選ぶ。Bは万難を排して避けなければならない。つまりCのみが許された権利。なんならDを当たり前に。

フレーズ記号が途切れていても、とらずにもつなら息は吸わず先へいくべきだ。


たけ「絶対もつから、レガートの切れたとこだけで吸ってごらん」

生徒「……できた」

たけ「ね、できるでしょ。自分でもたないと決めつけて、細かく吸うところを設定するんじゃなく、ブレスコントロールで一ヵ所でも減らすのよ。一回ここからここまで、途中でレガートは切れてるけど、発音だけして吸わずにやってごらん。絶対できるから」

生徒「できた………もちました。でもスケールが小さくなっちゃって」

まだコントロールの余地はあるため、最後の方は息が細くなったが、でも僕はスケール小さいとは感じなかった。むしろ逆。

本人はもたせるため、いつもより息の量をコントロールしたことで、音楽が小さくなったと感じたらしい。

たけ「小さくないよ。逆だよ。聴いてみよう」

ブレスとりまくりと、とらずに吹ききった録音を聞いてみる。

たけ「ほらね、繋げて吹いている方が大きいでしょ」

もちろん音量の話ではない。


このやり取りで、僕にははっきりとわかったことがあった。

演奏というのは、ブレスのみならず、繋げきってひとつにすることによって大きくなるのだと。細かく細かく表現を盛り込んでも、脈絡薄く繋がってないものなら、小さいものの羅列であり、結果それは小さいのだと。


とにかく、

「ワンミュージックワンフレーズ」

を信じて、途切れず止まらず演奏し、『1』になれたとしたら、それは何よりも大きな演奏になるのだと。


レッスン。NTTレッスン。

posted by take at 19:36| 活動報告