2016年09月19日

サービスに酔う


先日の結婚式は、古都鎌倉の有名過ぎる観光スポットでもある鶴岡八幡宮にて、神前式で執り行われた。花嫁花婿の行列は、多くの観光客も見守る中参道を入場し、大変に厳か、かつ華やかに進行しました。

想定外かつ突然登場、始まったからだろう、興奮マックスの外国人観光客年輩女性が「ビューティホー!」を連発しながら、警備員の制止にもめげず、近くで写真を撮りまくっていたのが印象的だった。


披露宴は、参道から抜けた道沿いにある鶴ヶ岡会館。ここでの演出、サービスが僕には大変に印象的で、心に残るものとなった。

まず驚いたのは、入場したら直ぐにビールはじめ飲み物が注がれ、三々五々飲み始めるムード。そして新郎新婦入場前に、既にウェルカム料理が出て、まだ来客も揃いきってないうちからそれをいただくのです。なんとも自由なスタート。

それが、鮮魚のカルパッチョなのですが、鶴岡八幡の鳥居とそこまでの道のデザインになっている。

マッシュポテトの上にパン生地で作られた可愛らしい鳥居が立ち、そこへ向かって刺身たちが参道のように道を造る。両端には、オクラやヤングコーンはじめとした色とりどりの野菜たちが、欄干のような役割として並ぶ。可愛くも芸術的。なんとも素敵な一品に、いきなり笑顔がこぼれます。

主役たちは通常の扉からの入場ではなく、彼らの歴史、その写真たちが身近に感じる流れで壁一面のスクリーンに映し出された後、幕が上がりきると二人が立っているという、まるでショーのような鳥肌ものの演出。あるようで意外にオリジナルなその流れに、一気にテンションが上がりました。

細かい演出も良かったのですが、僕的に感じ入ったのは料理。新郎は福島県いわき市、新婦は島根県浜田市出身。そこの食材を使ったものが提供されました。

福島の日本酒に桃を使ったムース。島根産ののどぐろの天ぷら。

今どきの結婚式場ではよくやることかもしれないが、鎌倉湘南産中心のグランドメニューの間に挟むとはいえ、大人数の宴会分、オリジナルで用意するサービスに、なんとも気持ちも滲みます。

私たちが出た式の一時間半後には、もう一組の式があることになっていたが、そこではその主役の出身地のものを提供するのでしょう。プロの仕事とはいえ、厨房は大変だろうなあ。

古都鎌倉の威厳と文化を柱に、新郎新婦の来客への思いをオリジナルのサービスにして心より楽しんでもらうよう提案、提供している姿。年配の方も多い親族も嬉しくなるような粋なはからい。

老舗会館のプライドと心意気、アイデアと思いのこもったサービスに、心から酔いしれることができました。


結婚式の常としての、大変に日本人らしいひとこま。

新郎、新郎の父親の挨拶、そして会館司会者の言葉の中にもある「なにかと不行き届きな点もあったかと思いますが……」。

素晴らしいサービスと凜とした新郎新婦、何も不行き届いてない。届いてたのは、ヨッパよろしく好き勝手に騒ぐ我々ゲスト。

そんな構図も、日本らしいサービスの極まりとして、美しく感じた昼下がりとなりました。


レッスン。


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