2016年09月09日

夢見がちな夢


ハイトーンが得意、いわゆるハイトーンヒッターと呼ばれる人がいますが、中でも凄い言われ方をするプレイヤーもいました。

僕は直接、その音を聞く機会はなかったのですが、往年の世界的スター、ベルリンフィルのヨハン・ドムスさんがそう。我が師、シュムーの先生でもあります。

「ドムスは、1オクターブ音域がずれている」

もちろん上に。これはなかなかに凄い言い方です。

ただ高い音域が出るということではなく、僕らのチューニングB♭からハイB♭への吹きっぷりと同様のニュアンスで、ハイB♭からダブルハイB♭までが吹けるということになるのですから。

同じような音色、伸び、音量で吹けたのだとしたら、そらもう驚異的です。ただ出てるという次元ではなく、トロンボーンぷらすトランペットの音域もトランペットと同様に吹けちゃうわけで、人間と金管楽器のノーマルな振動関係を、完全に破壊している神の所業となります。


このドムス評、今までは

「楽器も細管だったんだろうし、マウスピースも小さかったようだし、まあそんな天才もいたんだろうなあ」

くらいの捉え方で、完全に戸棚の引き出しにしまっていました。

しかし最近、少しだけそちらの方向に息が流れることもあり、

「お、もしかしたら、これを貫き通したら、そんなことやこんなことが……」

と、よからぬ妄想が、若き日の自分へと回帰する波をたてています。

嗚呼、大人気ない、嗚呼、大人気ない。そもそも出るわけないし、そうならないだろうけど………


川越へ。

posted by take at 23:20| 活動報告