2016年09月08日

バンダ(パンダ)物語


バンダとは、オーケストラなどで、主となる本来の編成とは別に、多くは離れた位置で「別働隊」として演奏する小規模のアンサンブルのこと。「バンダ」の原義はイタリア語でバンド(英:band)のこと。ほとんどの場合金管が担当する。マーラーやレスピーギ、ワーグナー等が多様した。金管プレイヤーにとって仕事としてのバンダは、拘束時間の短さもありおいしい仕事…のはずだが、そうばかりとは限らない。



☆バルトークの『青髭公の城』。めったに取り上げない作品。N響としては気合いを入れ、時代をときめく若手プレイヤー8人にバンダを発注。オケ中と全く同じ音型とはいえ、終盤のパイプオルガンも入ってのフォルテの場面、素晴らしいサウンドでオーケストラ全体を盛り上げてもらう予定。

舞台裏ではなく、NHKホールのオルガンバルコニーにてのパフォーマンスに決定。客席からの見た目もバッチリ。

結果、パイプオルガンのあまりにデカイ立派なサウンドが鳴った瞬間、その真下で吹く彼らの音、全く聞こえず。ビジュアルだけ楽しんだ感の配置ミス。


☆客席の後方等遠く離れた場所での演奏は、オーケストラとのタイミングが問題。聞いてから吹いたのでは遅く、かなりタイムラグができるため、耳には違和感があるくらい早めに吹くことになる。全ては指揮者の棒がたより。

N響の場合、ステージ上に指揮者を捉えるカメラを配置し、バンダ隊がモニターを見ながら吹くことも多い。 指揮者は、正面斜めくらいに置かれたカメラに向かって指揮をすれば良い。

その時も、あまりに遠い場所での演奏となり、指揮も見るのは困難だろうとのことでこの仕様に。

結果、要領のわかっている日本人指揮者なはずなのに、その場面が来たら、バンダの方を向いて指揮を始めた。当然、モニターにはマエストロの背中のみが映り、遠く離れた指揮棒はよく見えず……


☆昭和の有名な話。

『ローマの松』の舞台裏トランペットソロ。吹き始めた瞬間、掃除のおっちゃん飛んできて

「あんた、今ここで音だしたらダメだよ!!!!」

いつ、どこで吹けばよいのだ?


☆某吹奏楽団定期のプログラムは誤植祭りだった。

メンバー表、トロンボーン、ユーフォニアムの下に、

「チュード」

のメンバーが書かれてある。見たことも聞いたこともない楽器。期待に胸ふくらませ入場を待ったが、チューバを持ったガタイのいい奏者が登場しただけだった。

このプログラム、ローマの松の曲目解説

『…終曲のアッピア街道の松では、大人数のパンダが登場し、曲を盛り上げる』

と書いてある。

場所は錦糸町、上野にも二頭しかいないのに、大人数(?)集めたとは、この吹奏楽団は大した実力だ。会場はそれはそれは盛り上がることだろう。粋な演出、期待に胸ふくらませ入場を待ったが、

結果、五人の金管奏者(人間、しかも知り合い)が登場。素晴らしいサウンドで、オーケストラ全体を盛り上げただけに終わった。


N響、90周年記念公演本番。

posted by take at 09:46| 活動報告