2016年09月07日

変化する変化


久々のジパング練習になりました。

もう18年もやっていると出来上がっているスタイルはありますが、演奏自体にまるで変化がないのかといえば、実はそうではないように感じています。

最初の10年間は、毎年「クァルテットをやること自体が上手くなる」という印象がありました。

これはきっとどの団体もそうで、恒常的に続けていれば、やっているだけで四人共に理解の深まりがスキルを上げ、クァルテットそのものの伸びに繋がるでしょう。

問題はそこから先です。

ある10年目を越えた室内楽奏者から、相談を受けたことがあります。「なんか今までと違う。停滞を感じている」と。

僕自身はジパング12年目に震災を経験し、活動のテイストが否応なしに変化したので、停滞している場合ではなかったのですが、それでも10周年記念公演をやった後は、特にプログラミング、企画に頭を悩ませました。

それまでポンポンと涌き出て、勢いで突き進んだ10年間と比べ、なんだか「新しいこと」へと向きにくくなった。それでも、なんとかいろんな人の力を借りながら、進んではきています。

問題は、演奏のスキルに関してです。僕は前述の相談に対して、自分のイメージで答えました。

「わかりますよ。最初の10年はやり続けるだけで室内楽の演奏法そのものの理解が深まり、メンバー皆がそのテクニックを自動的に身につけていく。しかしそこを越えたらそれだけでは伸びなくなる。ある意味飽きてくるような部分もある。そこから先必要なのは……」

そこから先必要なのは、個人の変化、スキルアップです。個人が上手くなること。クァルテットをやることで得られる変化ではなく、自分が変化することで、クァルテットの演奏を変えていく。そんな流れ。


ジパングは今、50代が二人、50直前が一人、40代後半が一人とそれなりに若くない四人。そしてオケマンとしてもとても長くなった四人です。皆25年以上、30年以上のメンバーも。

オケ自体の世代交代、演奏技術の向上からの影響、何より私たち自身の向上心が、少しづつ変化をもたらしながら進んでいます。

四人で集まって音を重ねてきたこの18年。やってきたことは同じだが、しかし変化することを止めない18年でした。

これからも、新しいジパングを聞いてもらうため、行き着くところまで、変わることを変えながら進んでいきたい。


N響、練習。ジパング。

posted by take at 00:21| 活動報告