2016年09月06日

エニグマ変奏曲


エニグマ変奏曲。イギリスを代表する作曲家エルガーの、これまた代表作。その中の一曲、「ニムロッド」だけはとても有名で、単独で演奏されることも多いが、変奏曲全部となるとN響では取り上げられることが少ない。僕も多分3、4回しかやってない。


今回、ブロカートで5か月ほど取り組んでみました。最初から馴染みにくくはなかった。ただ、やっていくうちに、じつに魅力的な音楽だという確信が日に日に強くなっていく。

本番を間近に控えた今は、毎日の時間になくてはならない(頭の中で反芻しまくる)、たいへんなお気に入り作品となりました。


終曲は、形式としても世界観としても変化があり、それなりにボリュームがあるのですが、ほかの曲はテイストが定まった小品といった音楽たちが連なります。

室内楽的なものもあれば、グランドオーケストラのパフォーマンスもあります。ただそのほとんどが、「もう少し聞いてみたいな」と思う前に終わってしまうくらいコンパクト。しかし物足りないわけではない。

デパートの売り場をちょっとづつだけ覗いていく、バイキング料理をふた口ずつだけ食べていく、みたいな楽しみかたで、そして、その全てを最後に大団円として満足させきるようなフィナーレでしめくくる。

僕はエルガーの交響曲などをやっているとき、そのスコアの入りくみ方や理屈で重ねたような音から

「この人は、相当頭がよくて、ある意味理論派で、なにより懲り性なんだろうなあ」

と感じていました。

しかしエニグマの一曲一曲からは、そのような複雑さは感じません。やり口の多彩さと変奏曲としてのつじつまあわせに、そのこだわり、隠し味的な工夫を練り込んだのでしょう。

音たちは、意外にシンプル。しかしエルガーにしか書けなかった情緒なのだろうと思います。

まだまだ暑さが和らぎませんが、この週末、可愛らしくもかっこよく味わい深い音楽を聞きながら、涼む時間を楽しみにいらっしゃいませんか。


ブロカートフィルハーモニー管弦楽団第37回定期演奏会

2016年9月11日(日)午後2時開演 
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

指揮 吉川 武典

ホルスト サマセット狂詩曲
ハイドン 交響曲第103番「太鼓連打」
エルガー エニグマ変奏曲

入場料 自由席(一部に指定席がございます)
前売り 700円 当日 1000円 (当日券は午後1時から販売開始)



N響、90周年記念公演練習。川越へ。

posted by take at 21:46| 活動報告