2016年08月24日

基礎能力診断


トロンボーンは今年は無いが、今はちょうど管打楽器コンクールの時期である。東京音楽コンクールなんかもやっており、若い金管プレイヤーたちは熱い夏を生きているのだろう。

コンクールとは、当たり前だが課題曲が数曲あり、その演奏を比べ音楽性や技術を査定するもの。7月や9月辺りにある音大の試験も、自由曲だったりするが曲を演奏する。

ただ審査の公正さは常に話題に上がりがち。演奏や音楽性の評価するポイントが審査員によって違ったりするから。


音大での試験、曲と別に『基礎能力診断』も取り入れてみてはどうだろうか。曲と基礎、それぞれで成績を出す。「今回は基礎(のどれか)が伸びたが音楽性は…」とか、「今回は音楽的に成長したが基礎はねぇ…」とか。

そのほとんどを機械で診断。公正じゃろ、好みもへったくれもなし。機械の名前は

「教授くん」
(プロフェッサーともいう。発音平坦、語尾上がり下がりなし)


『年度末試験 基礎能力診断』

「オンイッキー」
最高音、最低音を教授くんが判定。音が貧弱だと認定されない。

「ロングタイムトーン」
ロングトーンがどれだけ伸びるかを教授くんで測る。最低音量が決まっている。今、自分が吹いている音量は数字で見ることができ、失格にならないギリギリの音量で伸ばすのだ。

「ラージトーン」
4つのB♭、それぞれ最大音量を教授くんで測る。ただし音の形と波形の安定も教授くんに査定される。汚く荒れた波形だと認定されない。

「クレッシェンダー・ディミヌェンダー」
ピアノからフォルテまで、大きくしたり小さくしたりを教授くんで査定。ピアノはこれ以下から、フォルテはこれ以上まではと数値で決まっており、決められたテンポ、長さで吹くとその形が図になって表れる。理想的な菱形模範図と照らし合わせ点数がつく。

「リップスララー」
課題のリップスラーを吹くと音の形がイラストになって出る。理想的な真っ直ぐな長方形と比べ、凸凹具合で教授くんの点が。

「リップトリラー」
五秒間に何往復トリルができるか。下級生任意、上級生必修。

「タンギンガー」
“トーン♪”と吹いた音の立ち上がり部分がイラストになって表れる。美しい四角になっているか否か。その形を査定される。
4つのB♭、シングルとダブルのタンギングの速さも測定。

「ビューティトーン」
これだけ教授くんではなく人間が査定する。場所は最新のプラネタリウム。ラブラブカップルが審査員。星空の空間の中に音を放ち、カップルがいかに幸せに感じるかが採点基準。知り合いだったり取り入ったりと不正がおこりがちなので、審査員は学外でのオーディションで選ばれる。更に特別審査員として学長夫妻が参加する。

「コンディショナー」
100メートル全力疾走の直後にロングトーン。教授くんの容赦ない査定が。

「ビッグペダル」
バストロ限定。ペダルのFがいかにでかく鳴るか(三秒以上)、音量を測る。

「ミュートワーカー」
音をさせずに一分間で何回ミュートを入れ外しできるか。

「オウフックー」
1ポジションと7ポジション、一分間で何往復できるか。紐つきは不利。

全てにおいて、ドーピングはじめとした不正が発覚するとその時点で留年が決まる。

そして、最後に教授(本物)の問診がある。

吉川くん。一年から二年は全項目にわたり数字が伸びてたのに、今年はどうしたんだ?あまり練習してないのか?!ロングトーンは二年の時より五秒も短いし、タンギングも遅くなってる。音域も音量も伸び悩んでるじゃないか。音色の講評はと……“臭い?”まさか夕べ飲んだのかっ?!診断の前日は飲酒禁止と校則にあるだろっ!!

失格っっ!!!!!!!


N響、長野公演 。

posted by take at 19:29| 活動報告