2016年08月14日

長いフレーズ


ラフマニノフが言った

「優れた演奏家とは、フレーズを長く演奏できる人である」

という言葉は、僕にとって本当に有難い絶対哲学です。この言葉を知り信じきった瞬間から、価値観からの向かう方向、その扉が開ききったように感じたのです。

否定する人はいないと思う。いないはずなのに、意外と長いフレーズを探していない場合も多い。

そもそも楽器を始めたばかりの中学生でもわかること。「フレーズは短くなってはならない。長い方がいい」

なのに、ラフマニノフのような偉大な音楽家が天声人語の如く語るということは、頭でわかっても実現が難しいということ。まずそもそも、

「長いフレーズとはどのようなものか」

が、本当に理解出来てない場合も多い。


しかしなんとかしてその実像を理解し、生み出す演奏法を身に付け、それこそができるようにならなければならないと思います。

なぜなら、そうなってない魅力的なパフォーマンス多々あれど、長いフレーズを真摯に積み重ねないと、やはり心から感動してもらうのは困難だから。

上手い演奏、凄い演奏、刺激的な演奏、かっこいい演奏、美しい演奏、驚くような演奏、聞いたことないような演奏……

価値ある演奏は巷に溢れているが、心から感動する演奏とは限らない。

琴線が震えたら、鳥肌がたち、最終的に涙を生む。そこまでいけるかは実は大変な道のり。金メダルを目指すようなこと。

大変に高い壁だが、なんとかして誘惑に打ち勝ち、長いフレーズを手にいれなければならない。


ブロカート、分奏、合奏。

posted by take at 16:40| 活動報告