2016年08月10日

味噌幸


外国人に聞いた 「いつまでも残って欲しい日本の食」 というので大方の予想、しーすーを抑え第一位だったのが

『味噌』

だったのだそう。ちなみに寿司は第二位で、かなり差が開いていたとのこと。

生徒から聞いた瞬間、なんだかプチッと感動してしまいました。味噌で嬉しかったとでもいうか。

やはり来日外国人に、「ラーメンのスープ四種類、しょうゆ、塩、味噌、とんこつを飲んでもらいどれが好きか」、の時、断トツ一位がとんこつでたいそうビックリしたことがある。考えてみたら唯一動物性であり、「西洋人はやっぱりそっちでしょ」と言われると納得できるが、でも納豆と一緒で 「自分は日本人として大好きだけど、そらこれだけ臭いもん、普通は好んで好きにならんやろ」と考えてしまう。

しかし僕なんかがつまらん頭で考えるイメージより、世界の人々の味覚には奥行きがあり、本当に美味しいものは、育ちや遺伝子までをも凌駕していく力があるんだなあと。


味噌とは、大豆や米、麦等の穀物に塩と麹を加えて発酵させて作る発酵食品。大豆、小麦、塩を原料とし、麹菌、乳酸菌、酵母による複雑な発酵過程を経て生成される醤油ととても近く感じられ、まさしくこれらの行き着く味こそが

『日本の味』

なのでしょう。

醤油は、外国のスーパーにおけるたち位置もなんとなく理解しており、みんな知ってるソイソースだが、世界中で何をおいても凄く求められている、という印象にはならない。日本食が好きな外国人にとっては、そら寿司も刺身も醤油なわけで、お馴染みのテイストになったんだろうなあとは思うのですが。

私たちはそんな醤油を愛しながら、更に味噌には強いロマンを感じている。

醤油はとにかく口に入れると「いつもの当たり前な喜びがそこにある」、てな感じだが、味噌は思わず目を細め「むふぅ〜ん」と味わってしまい、トロリ豊かな奥行きに、安堵と日常の喜び、身体への優しさを感じることになる。宇宙のような拡がりと包容力が味力。

もちろん塩分取りすぎは身体にはダメージだが、しかし生きていくのに必要なエネルギーは、先人の味覚と知恵としてその塊の中に凝縮されている。環境や気候、暮らしと歴史が味噌を生む力、そして愛情へと向かったのでしょう。


そんな凝縮された日本人の知恵と思い、そこにある愛こそを、世界が「残したい」と思ったのだとしたら、こんなに嬉しいことはない。これこそが、私たちの金メダルなのではないだろうか。


山梨での味わい深い『ほうとう』、汗をかきながらも「美味しい」の言葉が絶えず味噌のスープを幸せそうに楽しむ生徒たちを見ながら、改めて日本人である喜びと誇りを感じるのでした。


合宿最終日。

posted by take at 23:14| 活動報告