2016年08月02日

小林美香フルートリサイタル


小林美香さんのフルートリサイタルを聞きにオペラシティへ行きました。

オーケストラ、室内楽、ソロ、指導と多岐にわたり活躍する奏者。実は同い年です。僕が新日本フィルに在籍していた二十代前半、彼女も契約団員でいたことがあり、よく飲んだり話したりしていました。

彼女は、オーケストラに所属はしてないのですが一番奏者のエキストラを任されるという、他にはまずいない素晴らしい名手。

今宵のコンサートも本当に聞きにいってよかったと思えるものでした。

大変雄弁で情熱的なのですが、決して「ふんふん」いわない。立ち居振舞い含め大変に落ち着いた印象。ゆえに息の長いフレーズを途切れずに表現しきるエアーのキャラクターとコントロールは見事で、安定感と安心感に溢れていたし、音量設定も大変に魅力的なものでした。

今時多い、一音一音に印象的にインパクトを作るというのとは違い、表出と秘め事のバランスの良い、そして音楽の時間のラインそのものが強くものをいう名演奏でした。

全て聞き入ってしまいましたが、特にエマニエル・バッハの無伴奏は至福のひとときになりました。


熊本にある平成音楽大学への被災支援の募金を願う語り口も、私たちの世代としての思いに共感できるものがあり、改めて気持ちが引き締まる瞬間でもありました。


驚いたのはアンコール。

「クラシックのコンサートではまずやらないのですが…スターウォーズから、レイア姫のテーマを」

客席は驚きの笑み。本編で共演したホルンとグロッケン、そしてピアノが混ざり拡がる宇宙にて、美しいレイア姫がホールを舞い、そして夜空へと昇天していきました。

その素晴らしいプレーは、映画につけたものであるジョンウィリアムズの音楽が、バッハからヒンデミットまでコンサートを彩った偉大な作曲家たちのものとなんら遜色のない音楽だと思わされる、素晴らしい輝きに満ちていました。


夏期講習、レッスン。

posted by take at 12:28| 活動報告