2016年08月26日

♪なんてったってH〜ighド〜ル♪


年甲斐もなくハイトーンの方へ音域を広げようとしている。

というのは、最近試しているあるトレーニングで息の流れ方に変化を感じているからであり、高音域もよりスムーズさを感じているからであり、もしかしたら、なんて夢見ちゃってるからであり。更に工夫して、なんとかピュンピュン吹けるようになんないかなあと。

ほんと、ベテランが恥ずかしげもなく目指すことじゃないよね。いや、大人げないのはわかってるんです。でもおっさんになってもやっぱりアイドルはアイドルでして……


過去、生で聞いて一番驚いたのはやはりミシェルベッケさんのハイトーン。ハイFでも“ヒュン!”からの“ヒーン”ときて、“ピューーン”と届いてくる。大抵のプレイヤーのように、ようよう出してるというのとはまるで違う。

彼の録音でびっくりするのは、若い頃のやつ。ドゥマールとの共演、ニロビッチのドッペルコンチェルトで、ダブルハイB♭がまるで中音域のアクセント奏法のように

“ヒュン!!”

と鳴ってる。

まず鳴ること自体凄いが、家庭用製麺器で作るパスタみたいに“ちゅう〜”と絞り出しているのではなく、あまりにスムーズに息が流れ、極薄ワイングラスのふちを指でヒーンみたいな響き方をするのが凄い。凄すぎる。そらマルタンのDフォルティシモなんざ、手を挙げて横断歩道を渡るより簡単だろう。


ハイトーンは、もちろん筋力トレーニングも大事だが、どちらかというとアパチュアをどこまでフォーカスできるか、エアーの角度、更に息の流れのキャラクター、そのイメージが大事でしょう。

とにかく出口を小さくしてみたり、真下に吹きだしたりとたとえば試してみても、息が出なかったり振動しなかったりする。

やはり全体の響きの密度に対するイメージ、音色の時間的移動のスムーズさに対する欲求、そしてそのためのトレーニング方法の確立が不可欠。ロングトーンだけやっても、リップスラーだけやってもアパチュアは小さくはならないだろう。

なんとかしてみたい、年甲斐もないが。生徒たちにも試してもらい実感を得たい。

みんなでハイトーンプレイヤーに憧れる。使う使わないは置いといて、やっぱりアイドルはアイドルですから。


N響、岐阜公演。

posted by take at 12:06| 活動報告

2016年08月25日

レバー讃


M「こないだ練習後いつもと違う店行ったら、白レバー焼いたのとかあって凄く美味しくて……」


白レバー! そら美味しかろうっ!!


レバーは好みわけるんですよね。駄目な人は駄目。わかります、臓物ですしね。

駄目な人もタイプがいろいろ。全面的にノーサンキューな人いれば、食感でしょーなー、火を通したのが駄目な人います。また生臭さでしょーなー、火を通してたらいけるって人も。

たしかに癖のある大人の味ですよ。でも一度その味の世界観に包まれたら、そら味わい深いすからね。人間性と一緒。

レバーっちゃあ、ヒトにおいては最大の内臓でして、機能も多く、特に生体の内部環境の維持に大きな役割を果たしているわけですよ。酸いも甘いも受け入れて頑張るわけ。つまり、生きざまが刻み込まれてると言っても過言ではない。

焼き鳥屋は、レバーが旨い店は当然のように全部が美味。新鮮素材にこだわってる証拠。レバーの鮮度で客にダメージ与えるのはシャレにならない。

さらに火の通し方にも一家言ないと旨く仕上がらない。通し過ぎるとボソボソい印象になり、口の中に居残ったりするし、あまり入ってないと生臭いし。つまり、

「難しかろう、焼くのは」

と思っちゃう。いまいちな店は、怖がるからか絶妙を大きく通りすぎ、大抵パサパサになってる。


白レバー焼いたのとかあって凄く美味しくて……そら間違いなく美味しかろう。嗚呼、レバー食べたくなってきた。

酒飲みは特に、自分のレバーを酷使してるから、良いレバーは本当に大歓迎なんだよね。目には目を、歯には歯を、レバーにはレバーを……ん?

美味しいレバーを食べて、自分のレバーを健全にキープして生きてるとも言えるんですよ。

そんな人間たちは、どんなに懲りても飲むのをやめない。つまり鳥さん豚さん魚さんたち、そのレバーは人類そのものを救っているのだ。


アンサンブル・ソノーレ。

posted by take at 21:59| 活動報告

2016年08月24日

基礎能力診断


トロンボーンは今年は無いが、今はちょうど管打楽器コンクールの時期である。東京音楽コンクールなんかもやっており、若い金管プレイヤーたちは熱い夏を生きているのだろう。

コンクールとは、当たり前だが課題曲が数曲あり、その演奏を比べ音楽性や技術を査定するもの。7月や9月辺りにある音大の試験も、自由曲だったりするが曲を演奏する。

ただ審査の公正さは常に話題に上がりがち。演奏や音楽性の評価するポイントが審査員によって違ったりするから。


音大での試験、曲と別に『基礎能力診断』も取り入れてみてはどうだろうか。曲と基礎、それぞれで成績を出す。「今回は基礎(のどれか)が伸びたが音楽性は…」とか、「今回は音楽的に成長したが基礎はねぇ…」とか。

そのほとんどを機械で診断。公正じゃろ、好みもへったくれもなし。機械の名前は

「教授くん」
(プロフェッサーともいう。発音平坦、語尾上がり下がりなし)


『年度末試験 基礎能力診断』

「オンイッキー」
最高音、最低音を教授くんが判定。音が貧弱だと認定されない。

「ロングタイムトーン」
ロングトーンがどれだけ伸びるかを教授くんで測る。最低音量が決まっている。今、自分が吹いている音量は数字で見ることができ、失格にならないギリギリの音量で伸ばすのだ。

「ラージトーン」
4つのB♭、それぞれ最大音量を教授くんで測る。ただし音の形と波形の安定も教授くんに査定される。汚く荒れた波形だと認定されない。

「クレッシェンダー・ディミヌェンダー」
ピアノからフォルテまで、大きくしたり小さくしたりを教授くんで査定。ピアノはこれ以下から、フォルテはこれ以上まではと数値で決まっており、決められたテンポ、長さで吹くとその形が図になって表れる。理想的な菱形模範図と照らし合わせ点数がつく。

「リップスララー」
課題のリップスラーを吹くと音の形がイラストになって出る。理想的な真っ直ぐな長方形と比べ、凸凹具合で教授くんの点が。

「リップトリラー」
五秒間に何往復トリルができるか。下級生任意、上級生必修。

「タンギンガー」
“トーン♪”と吹いた音の立ち上がり部分がイラストになって表れる。美しい四角になっているか否か。その形を査定される。
4つのB♭、シングルとダブルのタンギングの速さも測定。

「ビューティトーン」
これだけ教授くんではなく人間が査定する。場所は最新のプラネタリウム。ラブラブカップルが審査員。星空の空間の中に音を放ち、カップルがいかに幸せに感じるかが採点基準。知り合いだったり取り入ったりと不正がおこりがちなので、審査員は学外でのオーディションで選ばれる。更に特別審査員として学長夫妻が参加する。

「コンディショナー」
100メートル全力疾走の直後にロングトーン。教授くんの容赦ない査定が。

「ビッグペダル」
バストロ限定。ペダルのFがいかにでかく鳴るか(三秒以上)、音量を測る。

「ミュートワーカー」
音をさせずに一分間で何回ミュートを入れ外しできるか。

「オウフックー」
1ポジションと7ポジション、一分間で何往復できるか。紐つきは不利。

全てにおいて、ドーピングはじめとした不正が発覚するとその時点で留年が決まる。

そして、最後に教授(本物)の問診がある。

吉川くん。一年から二年は全項目にわたり数字が伸びてたのに、今年はどうしたんだ?あまり練習してないのか?!ロングトーンは二年の時より五秒も短いし、タンギングも遅くなってる。音域も音量も伸び悩んでるじゃないか。音色の講評はと……“臭い?”まさか夕べ飲んだのかっ?!診断の前日は飲酒禁止と校則にあるだろっ!!

失格っっ!!!!!!!


N響、長野公演 。

posted by take at 19:29| 活動報告

2016年08月23日

利き餃子

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今日は宇都宮公演。郡山から車で移動。迷わず「来らっせ」に直行。

来らっせとは…
『いろいろなお店の餃子を食べ比べたい!という方にオススメ。「常設店舗」では5つの餃子専門店の餃子を食べ比べ。「日替わり店舗」では宇都宮餃子会加盟33店舗の餃子を日替わりで満喫。お土産コーナーでは各店舗の冷凍生餃子がズラリ。ご家庭でも食べ比べが楽しめる。もちろん全国発送も可能。また餃子作り体験コーナー(要予約)もあって、まさしく餃子の見本市といえる』

宇都宮駅の直ぐそば、ドンキホーテの入っているビルの地下に広がる、餃子テーマパークのようなフロア。

今日は 「日替わり店舗」で火曜日のラインナップを楽しむ。全33店中11店のオリジナル餃子が食べられる。

やってしまいました。水餃子含め、全餃制覇。一皿六個を三人で二個づつ食べながら11皿。昨晩の利き酒に続き利き餃子です。

日本酒を選べなかったのと同じ、どの餃子もとても美味しく個性豊か、飽きることがありません。たくさん食べたいので、ご飯を我慢し餃子のみいきます。

かなりの個数食べお腹も膨らんできましたが、口はまだまだ欲しがる感じ。本当に餃子って魅力的な食べ物です。

以前書きましたが、炭水化物に野菜や肉、調味料を逃げないように包み込み、火を通し味わい深くしたものを、酸っぱ辛いタレにつける、美味しくないはずがありません。餃子一個で既に定食が完成している。一口であらゆる旨味をパクり。

やはり餃子は宇宙だと思います。


あ、ちゃんと演奏もやってますから。本当ですよ。かぐわしいチャイコフスキー、餃子パワー全開です。
(^^)


N響、宇都宮公演。
かつて「餃子浪漫」というタイトルで書いてます。読み返したら、あまりに熱く素晴らしい文章で呆れてしまいました。よろしければ再読してみてください。

posted by take at 21:34| 活動報告

2016年08月22日

こおりゃまあ!!

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台風と一緒に北上。福島、郡山公演でした。

ちょうど本番の時間帯に直撃しており客席はまばらでしたが、御来場くださったお客様は本当に有難い方々、そのような人たちのおかげで演奏ができる。会場に足を運んでくださることに、強く感謝しなければならない。



終わってから、馬肉をいただけるという店に。ちょいと知られた名店のようで、店内には著名人の色紙も多数。

コースでいただいたのですが、とても美味でした。やっぱり、古馬場に生まれ中馬込に住んだりし新馬場に居を構える僕としては、おんまさんは愛と敬意をもっていただかないとね。

赤身の生肉、大きなブロック、味噌を溶かした醤油で。初体験の口中幸福大爆発に、ただただ絶句。心の中で

「馬、うまっ!」

とギャグ風吐露がとろりんこ。


そんな食事にさあ何を飲むかと言えば、「やっぱり福島、日本酒っしょ」とメニューを見たら、なんとあーた!

『会津の酒、お試し11種セット』

というのがあるじゃーないですか。

たけ「じゅ、11っ種?」

普通、利き酒セットみたいなやつって、3種かせいぜい5種くらいまでじゃないすか?

仲間たちの「吉川さん、これはいかなきゃ」というエールもあり、勇気凛々頼んでやって来たのが、写真の壮観な日本酒の大饗宴プレート。福島代表選酒、飛露喜を筆頭に

たけ「12種類あるがな…」

まあ細かいことは気にせず、とにかくこの素晴らしい酒々を順番にいただきます。

震災後「福島の酒を飲む会」と言いながら、入る店入る店会津の日本酒を求めていたことがある。そのおかげで、この地の水と米の高い品質、杜氏たちの素晴らしい実力を知ることになりました。つまり、このプレートは宝がちりばめられた芸術フィールドだとわかります。

すっきりからキリッと、重めや甘めと様々だが、総じてどれも美味しい美味しい。やはり酒どころ福島の本領が、全てのちょこに凝縮されています。磐城出身の黒金君も同じセットを楽しみ、地元の実力、その価値に酔いしれます。

たけ「もちろん好みはあるけど、どれも本当に美味しいね。これが福島だね」

本音は確信に溢れていたはず。この素晴らしいセットが無二のセットく力を生んでいた。

台風が通りすぎたあとの郡山の夜、幸せなひとときは

「こぉりゃまあ、福島はウマいなあ〜〜」

と、会津を愛ずる時間となりました。


N響、郡山公演。

posted by take at 12:19| 活動報告