2016年07月10日

山手線物語 2016夏


品川から渋谷を目指す。

山手線は凄くは混んでおらず、車両端の三人席に一人で座れる。

大崎で若い男が乗ってきて、隣一席空けて座る。渋谷で遊ぶんだろーなー感満載、ちょいとチャラい感じのにーちゃん。

五反田で、60才くらいだろうが若々しく見える御夫婦が乗ってきて、目の前に立つ。旦那さんが、奥さんを僕とにーちゃんの間に座らせた。次の瞬間、若者はスクッと立ち上がり

「どうぞ」

と。おじさんは遠慮したが、彼はそのまま扉の横まで歩いていき席を譲りきった。

おじさんはお礼を言って座り、隣の奥さんに 「年寄りに見えたのかなあ」と笑いながら小声で話している。ちょいちょい見る光景だが、

「いや、年寄りに見えたんじゃなく、カップルで座ってくださいってことだと思いますよ」

と、僕の心がつぶやく。素敵な思いやり、カップルシート譲りというのは結構あるのだと思うので、素直に譲られてあげるのも大事ですよね。

目黒で可愛い男の子を抱っこしたお母さんが乗ってきて、扉の横に立った。ちびすけ、二歳くらいか。

端に座っていたおじさんは、「今度はオレの番だ」とばかりに席を譲ろうとするが、お母さんは 「いえ、直ぐ降りますから」 と固辞。

ちびすけは、抱っこされたままつぶらな瞳でおじさんをじっと見つめている。おじさんも、でら可愛い彼とコミュニケーションをとろうと懸命。笑いかけたり、手をふったり。 ちびの反応は無いが、でもおじさんをみつめることはやめない。

渋谷では、やはり若者が降りる。そしてお母さんも降りるようだ。おじさんに向かって 「ありがとうございました」と、譲ろうとしてくれたお礼を言う。

「いえいえ」と言うおじさん。お母さんが息子に向かって、「バイバイは?」と言うと、小さな手をくるくるさせておじさんを喜ばせたのでした。

チャラい若者は、幸せを呼ぶいいことをした。

レポートしてるお前は譲らんのかってな感じですね、ははは……


N響、オーチャード定期。

posted by take at 11:20| 活動報告