2016年06月30日

静寂の力 その価値


家人が、誕生日に 『二代目ノイズキャンセラー』 をプレゼントしてくれた。優しい人だ。

初代は、ちょぼちょぼ活躍し、そして知らないうちにどこかへ旅立ってしまった。沖縄への飛行機とか、明日からのような電車の長旅等には必需中の必需品なのでとても嬉しい。

このイヤホンがいいのは、何にも繋がず無音の中静かに寝られるなんてのもあるが、やはり録音のディテールまでが臨場感たっぷりに聞こえその世界に没入できるため、時の流れを忘れ、長時間のストレスを感じることが軽減すること。

もちろん身体は疲れていくでしょうが、「長いなあ、早く着かないかなあ、辛いなあ」が少ないのは有り難い。

更にいいのは、没入から獲られる情報の多さと、音楽に対する憧れが何度となく訪れること。

これは家で夜中にヘッドホンで聞く時の独り占め感レベルの高さからくるのと同様のもので、音楽の魅力や力を独り占めしているということは、音楽に我が心が独り占めされているということ。

この関係が素晴らしい。

故にノイズキャンセラーは素晴らしく、素晴らしいプレゼントだということです。

ありがたや。


N響、演奏旅行練習。川越にておさらい会。

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2016年06月29日

オーケストラスタディ


オーケストラスタディのレッスンが、想定以上に時間がかかり、アンサンブルレッスンの時間が少なくなってしまう。

ただ僕の時間配分の問題なのです。

楽聖たちはいくつものチームで取り組んでくる。用意してきた部分、全部のチームをきちんともれなく見てあげたいと思うと、どうしてもかかってしまう。

今日も、チャイコフスキーの五番のフィナーレだけで一時間以上かかってしまった。他にドボルザークの八番、ブルックナーの五番、ブラームスの二番のチームがあったが、結局ブラームスは見てあげられなかった。

もう少し、やる箇所を限定して「応用型」にしなければならない。


それにしても、オーケストラスタディというのは、本当に楽聖たちのスキル、問題点がよくわかる。

かなり前から僕自身の課題だったが、最近になってようやくやり方が定まってきたのです。見えてきたらきたで、時間取り組みたくなる。


こちらが、長き経験からの理想が高くなっている部分は確かにある。それにしても、エチュードやソロ、基礎トレーニングやアンサンブルレッスンでも判断しきれない部分も、本当によくわかるのです。


以前から、「オケスタというのは、時代によって、国によって、作曲家によって、曲によって実はいろいろ吹き方はある。でも、まずはとにかく楽譜の通りインテンポで吹けば、おおむねいいんだよ。複雑に考えないで」と伝えてきた。

結局、この言葉の重みがそのまま楽聖たちにのしかかり、単純な音符たちなだけに、僕の方の突っ込み自体がシンプルになる。

そしてそこにこそ、彼らにとって必要なテクニックと価値観が、丸裸な形であるのです。


川越へ。

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2016年06月28日

強者たち


♪君のぉゆくぅ道はぁ〜〜果てしぃなくぅ遠いぃ〜〜……凡人には♪


イチローの話を聞く。

アメリカのスポーツキャスターも驚愕したというのだが、彼はなんとランニングホームランの練習までしていたそうです。

普通せんわな。

てかチョー偶然の産物、ラッキーの極みとしか思わないのが普通で、一体どんな内容の練習をしてたんでしょうか。

そんなイチロー、また上向きですが、最近になってようやくフォアボールを選ぶようになっての好調だとか。

若い頃は身体の反応が良すぎて、ボール玉でもヒットにしていたと。年々超天才から普通の天才の反応へと変わっていったが、それでもボールに対応し続けたのでヒットにならなくなった。で、42才でやっとフォアボールを選ぶ反応になったと。

とにかく、全てにおいて規格外です。




『てんや』の話を聞く。

10年以上前か、何回か入って「野菜天丼」なんかを食べていたことがある。青横にも出来ているのは知っていたが、入ってなかった。

話を聞くと、様々なバリエーションも増え結構美味しいと言うのだ。店によってはお好みで揚げてくれるとか。

たけ「それじゃ、もうただの天丼屋じゃなく天婦羅屋ですね」

更に天丼に乗っている様々な天ぷら、海老やキス、レンコンなどなどを、いくらでもお好みの物と交換してくれるというのだ。

「いやあ、凄い客がいてね、インゲン以外を全部インゲンに変えてくれと」

たけ「それ、インゲン丼ですね。ま緑色やん。いるんですね、インゲン人間」

何かと規格外。


僕は旅の多い、ただのツアー者。m(__)m失礼しました。


ミュージックトゥモロー本番。

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2016年06月27日

世界の中心で短めに叫ぶ


品川駅構内のとある立ち食い蕎麦屋で、「ネギ多め」を注文する時

「NOで(えぬおーで)」

と言えば良いと教わった。長嶋&王もひっくり返って驚きそうだ。

ある客がネギ多めと言った際、従業員が厨房に向かって「次NOで」と伝えたものが客づてに広がったそう。きっと、そういうルートで厨房用語が一般ピーポーへと浸透していくのでしょう。

しかしNO、「ノーで」って言ったらおマヌケだが、「エヌオーでお願いします」ったら、なんだかIT関連の業界用語のよう。吉野家汁だくは「牛丼並、TDで」となるのか。寿司屋では「えんがわと生たこ握って、SNで」が、さび抜きのオーダーとなる。なんだか、みょーにカッコいいではないか。ソーシャルネットなわさび抜きだ。



こっちはどちらかというとカッコ悪い。

我々プロのオケマンは、凄く限られた曲のみ「短めに」その名前を呼ぶ。人によっては「ブラいち」も嫌で、どんな曲も一切省略したくないという方もいるが、たとえば僕なら

「ブラいち」「ブラに」、「ベトしち」「ドボはち」、「もつれく」「はくちょうこ」「ろめじゅり」くらいか。

何故これがチョイスされ、恥ずかしくなく言えるのかはわからない。しかも何がどう違い違和感になるのかもまるでわからないが、アマチュアの人たちの「何でも短くする」というのは、実は聞いて恥ずかしくなる時がある。

「ブルよん」「ブルはち」、「ベトさん」「ベトご」(運命というオフィシャルネームがあるにもかかわらず)、「チャイろく」「タコご」「マラはち」

等。プロが滅多にやらないがアマチュアはよくやるカリンニコフの二番も、「カリに」と呼ぶらしい。

そこまでやるなら、ボレロも「ぼろ」くらいには言って欲しい。演奏のクオリティーは保証できない。

気をつけたいのは、居酒屋にて、まずやる機会はないがモーツァルトの二番と、ショスタコーヴィッチの九番の話をしていると、自動的につまみが出てくる可能性があることだ。


昨日、全く想定してないやつが耳に入ってきた。

「“らぷそ”やるみたい」(関西風に“ぷ”にアクセントでした)

ラプソディー・イン・ブルーらしい……確かに長いっちゃあ長いが。

ほんならエフゲニー・オネーギンは 「えふげ」か?!

あ、これ “多ネーギん” やから 「NO」 でえーんやん。


ミュージックトゥモロー練習。川越へ。
シェエラザードは「しぇら」か「ざーど」やな。カッコえーやん。

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2016年06月26日

技能適性測定所


以前ジパングのKが、後ろ向きにこけて骨を折る大ケガをした時、「いや〜、バク転をしようとしたらね…」とのたまった。

門脇、岸良、たけ「後ろ向きにこけただけやろ」


体操の選手になるような人は、バク転は最初からできちゃうそう。子供の頃、先入観も何もなく後ろ向きに倒れようとしたら、自然にくるりと回転し出来てしまう、そんな人が体操の選手になるのだそうだ。

内村航平選手や白井健三選手だって、くるりんぱと自動的にできたのでしょう。内村君なんかはいきなり三回くらい回転し、白井君はひねりも加わりバク転しながら円を描いたかもしれない。

え?お前はできるのか?

えっと、まあやろうとしたことはないのでわからないが、えー、そらできるんじゃないかなあ。私ぐらい多菜、もとい多才だとやっぱり出来ないことなんてないというか、まあ、三飯気管は優れてるが三半規管が弱いので、回るのは回りたい人に任せてですね……

昭和のあの頃と違い、現代ではスケートなんかも、最初から膝ガクガクもなく自然と氷の上でくるりと回転出来たり、ジャンプしちゃったりするような子供だけがフュギィアの選手になれるのでしょう。


人はそれを適性と呼ぶ。


そう、私たちは何かしらの適性が必ずある。実は自分に向いていることをやり続けた方が幸せだし、苦手で向いてないことはなるべく執着しない方が辛くなくてすむ。もちろんやる権利も自由も全ての人にあるので、他人がとやかく言うことではない。ただ子供の幸せな未来を願う親たちは皆、我が子が取り組み始めたことが、他のどのことよりも、そして誰よりも向いているならいいなあと心の底で願っている。

学校の部活動なんかは、その入り口として様々な選択肢が設定されているが、問題は本当に適性が高いものと運良く出会えるかどうかである。

ということで、こんな場所を作ってみたらどうだろうか?



『技能適性測定所』

10才くらいになると、親同伴で学校単位でバスに乗って行き、一日中様々な能力を測定する。東京なら五反田のTOCの中にある。

ありとあらゆる職業の「さわりだけ」を体験できるようになっている。

例えば、スポーツならありとあらゆるボールや器具が用意されており、野球ならバッターボックスで打てたり、マウンドから投げられたり遠投が出来たり。バレーボールなら体験サーブ、体験スパイク、体験レシーブ。バスケットなら体験ドリブル、体験ゴール。走ったり泳いだり、投げたり振り回したり、あらゆるスポーツのさわりだけを次から次へとやり、能力をチェックしていく。平均値どころか、明らかに秀でた数値が出る項目があれば、やり続ける価値ありとの判断となる。

運動系が総じて数字がでなければ、次は文科系だ。

音楽コースなら、ありとあらゆる楽器でとりあえず音を出してみる。弦楽器やピアノは始めるには遅いイメージだが、それでも短い時間のノウハウ習得で、らしく達者に弾いたら適性ありとなる。管楽器はとりあえず片っ端から音を出してみる。一番楽に良い音が出るものがあれば、それこそ向いているので選んでみるべきだ。

簡単な絵を書いてみたり、短い小説を書いてみたり。とにかくあらゆる文化のさわりだけを経験。適性をはかる。

他にも、あらゆる仕事をやってみる。体験商売、体験営業、体験役者、体験アナウンサー、体験料理人、体験漁師、体験政治家、体験陶芸、体験闘牛?ナドナド

全ての取り組みに対し、同世代の中で何番目くらいに優れた適性を持っているか、平均値よりどの位置にいるかを明確に数値化できる機械、ないしは判定人がおり、コンピューターで管理された個人のデータにどんどん記載されていく。


後日、そのデータを元に本人の意思、親と学校の先生との面談で、以後取り組むものを定め進んでいく。


いかがでしょう。これで、みんないー感じでいけないかなあ。少なくともKは「バク転しようとした」とは言わんだろうなあ。


ミュージックトゥモロー練習。ブロカート。

posted by take at 09:27| 活動報告