2016年03月25日

大きな演奏


昨日は、丸一日陸上自衛隊音楽隊の方々のレッスンでした。

北は旭川から南は那覇まで、日本全国から集まったトロンボーンの皆さん、総勢17人を早朝から夜まで個人レッスン。

課題曲を決めてくれとのことで、テナーもバスもピアノ伴奏付きとの話だったので、ギルマンを用意してもらいました。

皆さん、さすが職業演奏自衛官としてのキャリアとスキルが、サウンドと仕上がりに溢れています。音が未開拓とか、さらいきれてないという印象はなく、楽しく向き合わせてもらいました。

1人30分しか聞けないとのことで、普段のレッスンスタイル同様ビデオを持ち込み、インパクトが強く、かつ一方通行的ベクトルにならない内容を目指しました。

まず、最初からカデンツァまで吹いてもらい、続けて僕が吹き一緒に見る。自らが気づいたことをもう一度試し、アレグロでも同様のアプローチを。

もしかしたら、画一的な内容になるかもと心配したのですが、全くの危惧に終わりました。

プレイヤーの皆さんは、各々が光っており、それぞれの課題も個性的でした。故に、ピックアップして投げる問題提議も、多岐にわたることに。

受講していない奏者、幹部の方々も多数がずっと聴講されていたのですが、おそらく退屈はなさらなかったと思うし、そう信じたい。


僕は、計17回ギルマンを吹いたのですが、途中何回かはその人の課題に合わせて、誇張したテーマを盛り込みパフォームしてみた。

身体の外見だけでなく、中身も(特に下半身)が固まっているように感じた人に 「動きながら吹いてみましょうか」 というアプローチをしてみた。同時に、自分が吹く時も

「じゃあ、もの凄く動きながら吹いてみますね」

と。まあこれは、お手のものというか、逆に止まって吹けない僕なので、いつものを派手目にやればよいだけで、違和感ゼロ。


少し表現が大人しい方の時は

「じゃあ、もの凄くテンション高めで吹いてみますね」

結果は……吹き終わる前から赤面状態で、終わった瞬間

「す、すみません。これは恥ずかしい。参考になりませんね」

と叫んでしまった。


ある瞬間、僕自身にとてもエキサイティングな気付きが訪れるタイミングがありました。

世界観が狭く感じた人に対して

「じゃあ今から、とても大きな演奏をしてみます。音量の話じゃありません。空間に広がる世界観の大きさのことです」

演奏しながらも、し終わってからも、とても感じることが多く収穫が感じられるアプローチになり、僕が得した気分。

先日の海上しかり、自衛隊の方々とお付き合いするのは、本当に楽しく充実した時間です。

打ち上げも、真面目不真面目大盛りではっちゃけ、和光市の夜は更けていきました。


N響、ジークフリート練習。

posted by take at 19:02| 活動報告