2016年03月07日

東邦音大トロンボーンアンサンブル


明日は、いよいよ東邦音大のトロンボーンアンサンブルのコンサートです。僕が着任した翌年から始め、もう15回目を迎えました。関東にある音大の中では、今年度一番最後だそうで、多くの方々に聞いていただけたら嬉しく思います。

そう、一年かけた楽聖と僕の研究の集大成を世に問うものですし、若者たちの成長と音楽を感じて欲しいので、例年、宣伝したい気持ちは強いのですが、今年は更なる思いがあります。

僕のクラス、一年を通しての恒常的なアンサンブルトレーニングとしては、ドイツ曲集を利用したカルテットを、とにかく入れ代わりながら経験する、オケスタとセットにした時間を設けています。

春先にある東邦祭、後期の最初にやる学内演奏会、12月にある授業の一環としての室内楽発表会。これらは、僕はほぼノータッチ。楽聖たちで練習し、時間があれば本番前に一回くらいは聞くが、ガッツリレッスンはせず、彼らのその時できうる自発的パフォーマンスをまんま披露するもの。

年度最後の学外は、彼らの準備がほどほどなされてから、それなりにレッスンをし発表してきた。

特に、まだ東邦全体としてアンサンブルの経験が少なかった最初の10年くらいは、怒鳴りながらレッスンをしていた。あまり教師の手垢が付くのもどうかとは思うが、しかし音楽的に充実した形で披露して欲しい気持ちの方が強かった。楽聖たちが作ってきたテンポやニュアンスを、頭ごなしに直すことも度々だった。

ここ数年は、伝統の力がものをいい始め、レッスンを始めるタイミングでは頼もしさを感じることの方が増えていた。

そして今年度。僕はとある新しい自主的なアンサンブルトレーニング方法を提案した。それがなされながら数回づつ聞いたが、明日披露できる演奏のフォルムは9割5分、彼らだけで作り上げたもので、僕は少しのほころびを指摘しただけ。

しかし、過去のどの演奏会より説得力ある形に仕上がっているのです。

つまり、自分で自分を変える、自分たちで自分たちを変えるという、本物の理想の入り口に立てた。僕は、そう感じているのです。

アンサンブルは、合奏よりも、一人一人の思いと音楽がわかりやすい形で反映されるもの。ですから、あまり他人の手垢が付くべきではありません。

不思議な言い方に思われるかもしれませんが、「音楽大学生らしい演奏会を世に放って欲しい」、これも、長年の僕の希望でした。

先輩たちが積み重ねてきた実績、伝統、彼らの意欲と希望が、今まさしくそれを示そうとしています。

お時間のある方は、是非いらしていただけたらと思います。


第15回 東邦音楽大学・短期大学・アドバンスコース トロンボーンアンサンブルコンサート


3月8日(火)
開演 18:30(開場18:00)

【会場】
川口総合文化センターリリア音楽ホール

【入場無料】

【プログラム】

天地創造/ハイドン
組曲/カース
四重奏曲/ラフォーズ
バルカン組曲/ニロヴィッツ
中南米への旅/ペダーソン
エクステース/ピショロー
10のジャズ風ダンス/ヤーン
フェスティバル・ヴァリエーション/スミス


N響、録音。

posted by take at 18:18| 活動報告