2016年03月21日

美ロック音楽


バロック音楽を演奏する。ロマン派から近現代、超コンテンポラリーではなく、音楽の祖に近いシンプルな音楽を演奏する。

どのようにすればよいのか、何を目標にすればよいのかが、少しだけ見えた気がしました。


凝った和音、複雑なリズム、感情過多に歌い込み甲斐があるものと比べ、実は演奏するのが難しい音楽たちであることはわかっていました。

シンプル故に逃げ道が無い。音程の乱れは直ぐにばれる。そのことにより和声感からの説得力も簡単にいなくなる。

きちんと演奏しなければならないのは、ロマン派だろうがコンテンポラリーだろうが同じだが、でもそれでも思った以上に勢いでごまかる場面もある。

しかしバロックは、基礎トレーニング時に目指しているフォルムのように、きちんと正しく音を並べないと、とにかく形にならない。そうならなかった時のみっともなさったら、ロマン派以降の比じゃない。


ではきちんと整然と並べれば、説得力のあるいい演奏になるのかといえば、これまたさにあらずで、それは 「普通の音楽」 という印象に留まる。様々な感情に訴えるにはシンプル過ぎて、特に現代人には純粋過ぎるのだ。

しかし、この純粋さの中にこそ、最も深い歌があることが、今回の取り組みで見えた気がした。

やらなければならないことはふたつだと思った。

ひとつは、和声の推移を的確に捕まえ強弱を間違えず、正解かつ淡々と連ねる。

もうひとつは、響きの美しさを求めることに妥協しないということ。

バロックの演奏こそ文句なしに美しい、という目標を持ち続けることを諦めないことだと。


コンサートにお越しくださった皆さん、ありがとうございました。


ブロカート室内合奏団、演奏会

posted by take at 08:28| 活動報告

2016年03月20日

室内合奏団の美しさ


明日は、ブロカート室内合奏団の本番です。14時開演、かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホールです。

フルオーケストラではできないバロック音楽や、小さい編成のための曲もやりたい。弦楽器は大編成をしっかり弾くだけでなく、シンプルな音楽に携わることで、丁寧なサウンド作りもしたい。

いくつかの意見の元、本体の合奏力アップに貢献する目的も含め、年一回開催し、明日で七回目になります。

今年のプログラムは正しくそんな目的に沿っている。

バッハ ブランデンブルク協奏曲第1番 

ヘンデル 合奏協奏曲 作品6の6

モーツァルト 交響曲第38番「プラハ」


ヘンデルはあまり演奏する機会が無い作品。つまり生演奏で聞く機会も少ない。しかし、流石ヘンデルと唸るばかりの名曲です。どの楽章も充実の美しさですが、特に三曲目のミュゼは出色の個性。 温かく優しい響きに、心穏やかに包まれます。


バッハのブランデンブルグは、難易度の高さもありなかなか手が出せない曲。しかし、団員の思い入れと頑張りあり、バッハがバッハである最大の理由

「ただただ美しいという価値」

までたどり着きつつあります。二楽章のオーボエとヴァイオリンのソロ、合奏との美しき響きには、息を呑みます。終曲の様々な編成の舞曲も、個性豊かに歌いあげます。


モーツァルトの交響曲は、過去40番と41番のジュピターを取り上げてきましたが、今回のプラハで演奏は一皮剥けた印象です。

指揮をしていて、やはり“モーツァルトらしさ”ということと向き合いますし、とらわれもします。ある意味深刻にならず、純粋な喜びと共に淡々と…とか。

しかし今回、初めて

「美しいモーツァルト」

に取り組めている気がします。


ロマン派以降の曲たちと違い、シンプルな和音と形式故に逃げ道がなく、複雑な和音の推移で味を出したり、歌いこんでアピールしたりが難しい。よって合奏自体の響きや、各々の音色に対するイメージが大きくものを言うのがこれらの音楽。


美しきモーツァルトにまでたどり着きつつある演奏。明日はぜひ、皆さんにその透明度と艶、清楚な美しさという喜びを感じてもらえるよう、全力でパフォーマンスしたいと思います。


室内合奏団練習。レッスン。追いコン。

posted by take at 18:29| 活動報告

2016年03月19日

しゃれおつなANA


ANAはオシャレだ。

ここ半年の機内誌、例によって裏表紙をめくったところに機体ラインナップが紹介されている。ボーイング777-300をはじめとした様々な飛行機の写真と、機体の全長や乗客数他の情報が。縦に二列になったそのラインナップの末尾、一番右下に『ミレニアムファルコン号』が、シレッと普通に紹介されている。

全長はB737と同じくらい。銀河系最速のスピードで、最大1,050km/h。6人乗り、 別名「銀河系最速のガラクタ」だそう。

スターアライアンスメンバーだとは知らなかった。ハン・ソロが全日空の社員だったことも、チューバッカ問題なく乗れることも。

乗ってみたいんだけど、多分沖縄高松はじめ国内路線は跳んでないし、外国も含め地球上の移動じゃ乗れないね。そろそろ、地球の外にも演奏しにいかなきゃならない時代かなあ。でもあの急激な離陸や、ワープのGは苦手よ。多分無理だなあ。



ANAはオシャレだ。

機内のショップ誌、先月までがっつりスターウォーズで推していて、当然コラボグッズも。

おっ! ダース・ベイダーの保冷庫が。頭部を模した『MASK 保冷庫』だが、なんとビール1缶しか入らないらしい。価格は42,984円(税込)。

1缶にしちゃ高いなあ。でも、そもそもコスパを感じる時点でファンじゃないね。ダークサイドに堕ちとる。


おっ!!!!こっちの方が興味あるがな。

『実物大R2-D2の移動式冷蔵庫』

価格は、1,077,840円(税込)とある。

「10万円かあ、結構するなあ。R2ーD2ファンとしてはかなり惹かれるが、それなりに高………ひ!100万円やないかっ!!!!!!」


ちなみに実物大の純金のCー3POは…売ってませんでした。軽く1000万超えるやろうなあ。


機内で100万円の買い物。やはり、ANAはオシャレである。


NTTレッスン。

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2016年03月18日

沖縄一巡り


今年度の沖縄が終わった。3日間を8回、計24日滞在したことになる。まだまだ知らないことだらけだが、それでも町や人、食べ物や文化、そして何より芸大と楽聖たちのことが大分理解できてきた。

とてもエキサイティングな一年だった。16年目を迎えた東邦と、途中3年間関わった東京芸大、高松一高だけが、僕にとっての現場だった。どこも楽聖数は多くはなく、門下で分かれているということでもなく、コアな付き合いができる環境。そして、有り難くも拝命した沖縄県立芸術大学も、全く同様のテイストだった。

もっと大きな規模の学舎も多いのに、僕の場合は運命的にこのパターンらしい。

二時間半の飛行機移動、毎月のように三日間をキープするスケジュール管理は決して楽ではなかったが、それでも半世紀にして初めて登場した新しい居場所、それが興味ありまくりの沖縄だったことには、とても興奮したし、留学並に新鮮な体験の連続だった。

話を聞くと、町中のホテルから芸大まで歩いている先生は僕だけではないらしい。人によっては、那覇空港から自転車で直接来る人もいるよう。多分一時間以上かかると思う。

沖縄の町と空気がそんな気分にさせるのだと思う。今回も新しいルートで歩いてみた。ほどよくコンパクトな町の雰囲気も、だんだん頭に入ってきた。

楽聖たちの何人かは昨夏の合宿にも参加したため、彼らとの繋がりもどんどん密になっていった。彼らのムード、日常的な不満も少なからず理解でき、それを打破すべく、いろいろなアイデアを提案した。

昨日開催したクァルテットのコンサートもそのひとつ。例年なら、のんびり過ごすらしい春休み、実は退屈な気分もあったよう。それが一転、楽聖らしい音楽漬け、練習練習の日々だったよう。それもあり、コンサート終了時から打ち上げまで、彼らの顔は達成感で高揚していた。

楽聖たちは、一年でかなり変わった印象。スキルも気持ちも取り組みも。前が良くなかったというわけではもちろんなく。ただ毎回投げる課題と、しっかりと向き合っているように見える。来年度が更に楽しみだ。実は1ヶ月も経たず、一回目がある。メンバーは変わらず。


沖縄は僕の時間を豊かにしてくれ、成長させてくれている気がします。有数の観光地ではあるけれど、その歴史と豊かな文化、空気や自然や人は、媚びることなく逞しく、素晴らしい個性を放っているからです。


沖縄県芸レッスン。帰京。



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2016年03月17日

沖縄の人間力


今日は沖縄県芸のトロンボーンクァルテットの本番です。楽聖は四人だけなので、とにかくクァルテット。

昨日来沖してから、初めて聞きました。

いい感じで、ハードなプログラムをハモらせています。難易度の高いパッセージも、さらいこんだ形跡あり。絡みもうまくいっている。

沖縄県芸では、トランペットアンサンブルも今年から、ホルンアンサンブルも一昨年から始まりました。少ない人数でも、しっかり取り組み、準備を重ねれば充実したコンサートができます。決して大人数いなければならないわけではない。

彼らの演奏を聞きながら

「彼らは本当に仲がいいんだなあ」

と、心がつぶやきました。ベタベタした仲良しクラブではありません。ただ、四人しかおらず全てクァルテット。降り番がないということは、逃げ場もないということ。

彼らが、外面と別に心の中でいがみ合ったり、軽蔑してたりしたら、演奏自体が質の高いアンサンブルにならなくなるはず。人間関係の潜在的乱れは、演奏に反映されるはずですから。

しかし良く絡み、良くハモっている。

各々が認め合い、時にはぶつかり、また混ざりという日常が、彼らの演奏からはっきりと見える。


頼もしい若者たちだと、あらためて感じる。

コンサート、楽しみです。


沖縄県芸、レッスン。アンサンブルコンサート。

posted by take at 17:45| 活動報告